ウルバンバ/URUBAMBA
ウルバンバの魂 SOPM-119
1974年3月 ニューヨーク録音/ポール・サイモン・プロデュース
私のコレクションの中から一番のお気に入りを・・・と言われれば一つに絞るのは難しいけれど、間違いなく5本の指に入るのがこれ。ポールサイモンがプロデュースし彼のツアーに同行していたというウルバンバのサウンドに心洗われたものである。今聴いてもイイなと思うし最近の癒し系サウンドにも通じるものがある。ロス・インカスがサイモンのプロデュースで活動するときはウルバンバという名で活動したということらしい。
A面 1.ウルバンバの流れ 2.インカ皇帝の魂 3.陽気な歌い手達
4.高地の旅人 5.ひとりぼっちのメリー(こだま) 6.木の馬
B面 1.また逢うその日(カチャルパリ) 2.死のサンタクルス
3.パンの笛の便り 4.愛するペルーサに 5.名手ウーニャ
A面1.5.B面1.などの曲はその後フォルクローレのスタンダードとして定着している。中村とうよう氏による詳しい解説も興味深い。ロス・インカスのパリデビューが1956年。インカスとサイモンの出会い、その後ウルバンバの名でサイモンのツアーに参加していたこと、日本にも来たこと等。ただしケーナがホァン・ダレーラではないかと記されているが、この音色は一時期在籍していた名手ウニャ・ラモスのものと思って間違いないであろう。名手ウーニャという曲も入っていることだし。左端でアンタラを吹いているのは最近フュージョン系のケーナ奏者として有名になったアルゼンチンのホルヘ・クンボ。何度も来日しているようだ。数年前の来日時、私の友人が私の作ったピッチ調節式ケーナを見せたところF調で是非作って欲しいという話があったが、帰国に間に合わず頓挫してしまったのは残念である。