一生、自分の歯で食べられるのか?
こんな事、本気で考えたことありませんでした。
予防で有名な熊谷崇先生の講演で、
歯がなくなるって事は
老いと関係ないって聞きました。
歯がないって事は障害だとも言われました。
本当にそうだと思いました。
「歯がないのは年だからしょうがないよね」っておしゃられる人が多いけど、
それは違います。
段々古くはなるけど、大切に使えば一生使えるように出来ているのです。
自分の歯は宝だ。
いくらお金を積んだって、自分の歯ほど素晴らしいものはない。
こんなことがあって、また考えさせられました。
元気な時に入れ歯を作って、良く食べれると言われてた患者さんが病気で入院されました。
やせてしまったのか、入れ歯が全然使えないと言われます。
来院できる体力があるときは、それでも良かったのですが、体力がなくなってくると大変でした。
食欲があるときも入れ歯が痛くて食べれない。
好きなものが食べれるのではなくて、
食べれるものを選ばなくてはならないのです。
そんな状態はかわいそ過ぎると思いました。
そんなj状態に一人でもならないように、予防に全力をつくしていきたいと思いました。
そんな出来事でした。
私は、歯科の仕事についていますが、この仕事をするまでに沢山の歯を削って治療をしています。
今だったら、こんな小さな虫歯は削らなかったと思うのですが、その頃は素人だったし・・・。
後悔してももうおそいのですけど・・・。
一度削った歯は、必ずもう一度削ることになります。覚悟はしておいてください。
私は、身をもって感じています。
たまに、治した歯は一生もつと考えておられる方もいますが、
高級車だって、なんだって物体のあるものは、いつか壊れます。
だけど、タクシーの運転手さんの車やパトカーが長持ちするように、
メンテナンスをちゃんとしておけば、持ちも良いはずです。
金属の持ちも、よくもって平均7年ですけど・・・メンテナンス次第ですね。
なんども削れば、ダメージを受けて、最終的には抜くことになる。
だから特に注意しておかないといけません。メンテナンスをちゃんと受けて、出来る限り長くもたせないと・・・。
こんな仕事してるのに恥ずかしいけど・・・。
自分の歯も守りつつ、
一人でも多くの人に
一生自分の歯で食べるお手伝いをしたいと思っています。。