- 行列スパイラルを考える。
- 行列スパイラルというのは行列が出来始める時間を言います(命名筆者)
- よくゲームソフト販売とかチケットの販売とか、入場に関して早い時間に行列ができますね。
- あれです。
- よくわからんのが入場に関するモノで席はもう取れているわけで、なぜ早くに列ぶ必要があるのか?
- このスパイラルは「何時から発売します」「何時からお配りします」なんて告知や案内をだ
- していつから列が出来始めるかがどんどん早くなるインフレ現象。
- 私のイベントでも風船やおもちゃをくばるものをしたときにそれが起こります。
- それで嫌なのがその制御と開始した時にかならず「長く待ったのにもらえなかった」というクレームが出ることなのです。
- それで対処方法を考えてみてもこっちもまたスパイラルに陥るわけです。
- 1.問題点
- ・列ぶな、といってもならんでしまう。
- ・数に限りがある場合は必ず場所取りや割り込みが出て数が狂う。
- ・行列が周辺の売場や施設に迷惑をかける。
- ・列ぶ人も疲れる
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- 2.方法
- ・時間を決めて列ばせる(問題・「列ぶな言っておいて、いざ列んだら定数外でもらえなかった)
- ・割り込みを禁止する(問題・かならず言い逃れをする奴が出る。今、他の所にいる、とか)
- ・整理券を配る(問題・やっぱりそれを求める列が出来る)
- ・列んでいる人に飴でも配る(問題・とくになし)
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- 3.整理しますと・・・・
- 制御をかけようとすると必ずその制御によって新たな問題が生じるわけです。そこにこの問題の
- 根深さがあります。計数しても割り込み客に「ちゃんと計数されてない」とか言われるし。
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- 4.現時点での方法
- ・列が出来始めた時点で誘導を開始する。(あ)
- ・列が定数に達しそうなラインになったら整理券を配る。(い)
- ・整理券で定数に達したら列の最後尾にスタッフを立たせて「ここまでで定数ですからもう列んでも
- ありません」と案内する(う)
- ・整理券を持っているのは最後尾スタッフ以前なので実施時に整理券を持ってない客は割り込みと
- 判断されるので断る(え)
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- 5.「現時点でも方法」から出てくる問題
- (あ)列が出来るのが早くなった場合は、結局、待たせることになる。
- (い)整理券を配ることを告知しないので「整理券を配るならくばる、と言え」とクレームになる
- ことが予測される
- (う)実施時間でもないのにもうないのか? とクレームになる可能性がある。また、実施前に定数
- になると「もう配れ」というのが出てくる。
- (え)割り込むような奴は「ちゃんと計数されてない」「列んでいたのに無視された」とか絶対言う。
- 6.スパイラルとインフレ化
- おわかりになりましたでしょうか? このもどかしさ。実施時間が意味なくなってくるむなしさ。
- しかし実施時間については私はいかにそれ以前に定数になっても守ります。でないと「時間に合わせて
- 来たのにもうなくなっていた」というクレームになるからです。それに準備の問題もありますし。
- 群衆心理というのはおそろしいもので、一人がやっちゃうとほかのひともつられるというところに
- 問題の根元があります。都会では列んで駄目でも、それはまあ賭けみたいなものだ、と思う人が田舎
- よりも多いような気がするのですが、田舎では「ならんだ(=努力した)のになんで駄目なんだ」と
- 怒る人がけっこういるんです。
- どうしたらいいんでしょうか?