抽選会作戦2
抽選会に使用する器具について解説したい。
さまざまな場所で福引きにみなさんは参加しておられるであろう。
器具については下記のモノが考えられる。
1.ガラポン抽選器
2.コンピュータ抽選器
3.三角くじ
4.スクラッチカード
俺はこの4つは全て使用したことがある。
一番、実施側においてやりやすい道具は何か?
それは、ガラポン式抽選器だ!
な〜んでか?(堺すすむ風)
調整がしやすいからだ。
あたり、ハズレの個数調整。
あたりを出すタイミングの調整。
くじの組み合わせ、そして実数が計算しやすい。
2のコンピュータ抽選器も最近は多く見かける。
でかいモニターに映しだすと、派手な演出が可能だ!
しかも抽選器は各等の組み合わせがガラポン抽選器なみに出来る。
しかし、出が偏るのだ!
ハズレばっかり集中して出る。
あたりばっかり集中して出る。
そんなことがあるのだ。
これはちと不親切ではなかろうか?
加えて、実施中にあたり、ハズレの調整をすることはほぼ不可能。
なぜなら、モニターを見ながら、調整するから。
お客さんがいれば、そんなところで調整はできまい。
そして、例えば本体だけをどっかに動かして調整しようとすると、電源を落とさざるを得ない。
ということはリセットされちゃうのだ。
それまでに出た実績を引き算して組み直せば良いが、面倒だろう。これは?
次に、三角くじとスクラッチについてデメリットを述べたい。
この2つは基本的には同じ構造だ。
スクラッチは公営くじみたいに何カ所かこすってどうのこうのってのが出来る。
しかし、これは本当は現実的ではない。
景品の個数予想が立てづらいからだ。
よって、ここでは、各等が書き込まれれているということにする。
すると、三角くじでも同じになるわな。
で、この2つのアイテムもあたり、ハズレの調整が難しい。
コンピュータよりも融通は利くが、一度、投入してしまうとどれがあたりかわからん。
そういう意味で、参加者の多さ、少なさによっての調整が出来ない。
多いときは、いいか。
ハズレを増やせばいいからな。
少ない時だな、問題は。
あたりを出してあげたいと思ったときに、あたりを加えることは出来る。
しかし、ハズレを抜くことは出来ない。
それと、老若男女、幅広い参加層の場合、このアイテムはめんどくさい。
なぜなら、お年寄りはスクラッチするとか、くじを開くとかを面倒がるからだ。
それでスタッフが開けてあげるなどしていると、一人あたりの時間がかかる。
ということは、列が出来やすくなる。
で、クレームの元になりやすい。(前項参照)
この時間がかかるというのは厄介だ。
それは前述のコンピュータ式抽選器もそうだ。
コンピュータ方式でパチンコ並の演出をされた日にゃあ、行列できまくりだ。
行列の出来にくい企画なら、コンピュータでも三角でもスクラッチでも良い。
しかし、行列ができるようなモノには向かない。
加えて、三角くじは作るのが面倒だ。
1等〜6等とかのゴム印が既製品で発売されている。
それでも何千枚も押すとしたら、涙ものの時間がかかる。
俺も前はその方式を取り、作っていた。
一番多いハズレは白紙にしておいて、看板などで説明を入れていた。
その後、パソコンのプリンターで印刷する方式を開発した。
ドロー系ソフトとプリンタの設定である。
ついでに書くと、Windows系でもワードで出来るような気がする。
印字方式は自動化できたが、これをノリ止め、またはホチキス止めするのは人海戦術しかない。
めんどくさいこと、このうえない。
500枚限定という企画ですら、面倒だった。
定数が決まっている抽選会は良いですよ。どういう方式でも。
先着200名様、というタイプ。
しかし、町内の福引きなど、ずーっとやるものは、日々の記録が必要になる。
そんなとき、スクラッチや三角くじは数えるのがめんどくさい。
スクラッチはある程度固い紙で作られているが、三角くじは柔らかい。
よって、スクラッチよりも三角くじは数えづらい。
そういうことで、色ですぐ等級が判別できるガラポンタイプは重宝する。
何度も、「マンネリじゃないか?」という顧客からの見直し案は出た。
ガラポンは台数に縛られるので、三角くじと併用して行ったこともある。
そのときどうなったか?
混雑していたのに、三角くじコーナーだけ、参加者がない。
まるでモーゼの十戒のエピソードのように、行列が別れた。
三角くじ破れたり〜
三角くじの前には誰も並ばなかったのだ。
よって、古式ゆかしいガラポン型抽選器が未だに使われるのであった。
あの「がらがら〜」という音がうるさいという場合は、ほかの方法でも良いでしょう。
ちなみにガラポン抽選器のあの方式は特許が取得されています。