- 社会保険と国民健康保険の攻防(俺として)
- 今回のテーマは健康保険にまつわるお話である。
- 俺は11年間勤務した会社を自己リストラの名目のもと退職した。
- 自己リストラとは「会社に帰依していない」という意志の現れである。
- どうも、会社内で俺が機能していない、と思ったわけだ。
- こちらも人材ビジネスのプロを標榜するので退職の手続きは完璧にした。
- 会社がそれに協力的であったかどうかは別にして。
- さて、それで保険と年金をどうするかを考えた。
- 年金は当然、厚生年金から国民年金に入った。
- 次に健康保険である。
- 市役所に行った。当然、国保になるであろうという前提で。
- しかし。
- 俺は高額所得者になっていたので国保では割高になることが分かった。
- 所得の金額によって時として社会保険の任意継続にしたほうがいいのである。
- 国保は支払い限度の上限がない。
- 社保は上限がある。
- 高額所得に入る部類だった俺。
- いいわけさせてくれ。
- この所得は燃料費、携帯電話費、接待費、車両維持費などが全て込みなのだ。
- よって実生活に回せる金額はずっと下がる。
- ついでに忙しいときは車も電話も使うから、生活費が安定しない。
- しかし役場はそこまでは知らない。
- 数字のみで判断するだけだ。
- 社会保険の上限は26000円/月だ。
- 国保だと34000円/月くらいになる。
- 社会保険は会社が半分、労働者が半分なので、任意継続の場合は全額を負担せねばならない。
- 任意で継続する、という意味がこの後の事件につながる。
- さて、社会保険庁から呼び出しを受けた俺は説明会に参加した。
- 任意継続のルールなどを説明された。
- ここに鉄のレギュレーションがあったのだ。
- 任意継続の保険払込書は毎月始めに来る。
- これを毎月10日までに納めなければならん。
- 納めないと「意志なし」として自動的に抹消されるのだ。
- 税金関係を含め公共の支払いというのは結構、のんびりとしている。
- 車両税も待ってくれる。
- 住民税も待ってくれる。
- その態度、あみんの曲がごとし。
- 辛抱強い国だと思う。
- 督促状が来るのは仕方ないにしても、それで車を返せとか住むなとか言われない。
- しかし
- 社会保険は待ってくれなかった!
- 我が軍(家族)はそういった国の体制に甘えていたのだ。
- 6/10
- 俺は仕事してた。
- メーカーオプション(=妻)は映画をみていやがった。
- おじゃ魔女(=娘)は幼稚園に行っていた。
- 俺は払込書をメーカーオプション(=妻)に渡していた。
- ヤツはそういう、お国の制度に甘えて支払っていなかったのだ!
- 時は6/10金曜日である。
- 我がアジトに怒号(俺)、号泣(嫁)のハーモニーが響き渡る。
- 土日の長いこと。
- ネットで調べたり、前に任意継続をしていた人に聞いたりした。
- 結論はダメ(90% 当社比)
- それでも月曜日、印鑑、現金を用意し、社会保険庁へ行く。
- 担当者が一言。
- 「あ〜、それはダメですね」
- 俺「そうですか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
- 30分後、俺は市役所の門を叩く。
- 国保はすぐに発行された。
- 我が家のライフラインはこうして、一時の甘い夢を見て、厳しい維持を迫られた。
- なんでそこまで、そういうのに必死になるんだ?と思う方に説明します。
- 我がアジトの構成人員は結構、病院を使う。
- 俺は精神が弱い。
- メーカーオプション(=妻)は気管支が弱い。
- おじゃ魔女(=娘)は子供なのでいろいろ弱い。
- そういう事情である。
- つぎに年金。
- これは各種報道で年になってももらえないという見解を見るが違う。
- 例えば、若くして障害者になってしまった場合の生活費もこの年金から出るのだ。
- つまり、受給資格年齢になるまでにご厄介になるケースも想定できるのだ。
- そういう事情でこの2つはライフラインである、と考えている。
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