劇場版AIR特設ページ(2005.2.13記載)

このページでは、劇場版「AIR」をレビューします。
ネタばれを含みますので、閲覧には十分お気をつけ下さい。
閲覧される方によっては、ご自身の感想と違うと感じる場合も十分考えられます。
その点については、十分ご留意して、お読みいただけるようにお願いします。

>テレビアニメーション版AIRの感想ページはこちらです。
>PC版のAIR感想ページはこちらです。

ファーストインプレッション

私が見に行った映画館では、洋画の人気作品程度お客さんが入っていました。
男性のお客さんだけではなく、女性のお客さんも少なからず入場していました。
男女を問わず受け入れられるAIRの人気の度合いがわかるようです。

劇場版「AIR」について


今回公開された劇場版「AIR(以下AIRと記す)」は、原作のゲームを知っている方
にとっては、原作と劇場版の設定がかなり変わっていることに驚くかもしれません。

通常、原作付の作品の場合、原作で使っている設定を大きく変えることは少ない
と思いますが、今回のAIRについては、90分程度の上映時間では原作のお話を
忠実に再現すると時間が足りなくなることが予想されるため、上映時間内で表現
できるように変更(アレンジ)したような感じがします。

AIRの場合、原作であるゲームのストーリーが緻密に練られているお話であり、
絶妙なバランスのもとに感動を呼ぶストーリーが展開されています。その話に
心動かされて、AIRが好きになったというファンも多いと思います。
劇場版を見に来るお客さんは、このようにしてファンになった方が多いので、
たとえ時間が足りなくても、そのイメージを大切にした作品作りをして欲しかった
と思います。

同じアニメ製作会社が作った作品で有名な「セーラームーン」という作品にも、
数シリーズほど劇場版が製作されましたが、こちらは、アニメ版の設定をそのまま
使っており、劇場版ならではのゲストキャラを含めた展開で、結構、楽しめる作品
だっただけに残念です(実際にセーラームーンの劇場版を映画館で見ましたから)。
セーラームーンの劇場版が良くできていただけに本当に残念でなりません。
個人的には、「こよなく原作を愛するファンが多い作品ではあまり設定を変えない
で欲しかった」と感じました。

原作のイメージが強いままで劇場版を見ると違和感を感じると思います。
少なくとも、原作ゲームで何度も熱いものがこみ上げてきた私にとっては、その
ように感じざるを得ませんでした。

私と同じように感じた人も少なくないのではないでしょうか?

「AIR」劇場版、それは原作をもとに作られた”アナザーストーリー”だと思います。

そのような観点で見ると、決して悪い作品だとは思いません。物語の舞台である
夏の田舎町の雰囲気も良く伝わってくるし、そして、往人と観鈴の人間模様も上手
に描けていると感じました。また、声優さんの演技もとても上手にできていると思い
ます。ラストはゲームでおなじみのあのシーンが入っています。そのシーンはとても
感動しました(でも、「とめどなく涙があふれる」ことはありませんでした)。
また、音楽は「さすが劇場版」といった感じのアレンジで、良かったと思います。

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