4月初旬 コンセプト発表&各募集開始
- 浴衣づくりに参加したい障害者を募集
- 各家庭で眠っている浴衣の提供を呼びかけ
- 浴衣の縫製を手伝ってくれる方を募集
新聞掲載(Special Thanks!!)
山口新聞 2001年4月22日/
サンデー山口 2001年4月25日
朝日新聞 2001年4月29日/
中国新聞 2001年5月8日
flish(週間やまぐち) 2001年5月25日
4月下旬 新聞を読まれた方より、
浴衣提供や縫製に関する多数のご連絡をいただく
私たちは、当初から、周囲の友人・知人を通じて広く参加を呼びかけた。また、より多くの障害者へ参加してもらいたいとの思いから、報道機関を通じて幾度にも渡り、活動の主旨・内容・参加募集のニュースを流してもらった。浴衣の提供や和裁のボランティア募集には予想を上回る反応があり感動した。その反面、障害者からの参加の申し出が極めて少ないことが当初から気になった。
提供いただいた浴衣でサンプルを作成。
5月初旬 縫製ボランティア、強力な応援団登場!
熊毛郡熊毛町在住の桑嶋ゆり子さん。和裁歴30年以上の超ベテラン! 現在、地元で和裁教室を主宰されている。今回は新聞記事を読んで「ぜひ協力したい!!」と連絡をくださった。実は桑嶋さんの教室に通われているお弟子さんたちも一緒になって全面的に協力してくださるのだ。出会いって本当に素晴らしい! 知らない者同士だったはずの私たち・・・その点と点が線になってつながっていくのだから。蓄積されたノウハウと技術を全面的に活かしていただき、サンプル作りを強力にサポートしてくださる。
左側が桑嶋ゆり子さん。熊毛から山口市まで車で通ってきてくださる。感謝!
熊毛の和裁教室のみなさんと一緒に。みなさんのご協力があったから実現した浴衣です!
5月下旬 浴衣提供が80枚を超える!
サンプルデザインも着々と進行!
デザイン担当の蔵重麻里さんが大奮闘! 当事者である石川ミカのアイディアを基に、多様な障害の種別を想定して10以上のサンプルデザインを制作。それらは、これから実際に障害を持つ当事者と一緒に話し合いながら、自分に合ったものを作っていく際のベースであり、選択できるオプションとなる。
左が蔵重さん。話を聞きつつデザイン変更中。
サンプルを作っては着て、また修正…繰り返し。
「そでの長さはどうしよう?」「この幅で手はとおる?」
マジックテープ式簡単おび
6月下旬・山口県華南園(身体障害者療護施設)を訪問。
参加希望者多数に感激!
私たちは、情報は周知していると思い込み、「なぜ障害者は参加の申し出をしてくれないのだろう?」と悲観的に考えていた。実際、浴衣を着たいと思う障害当事者が集まらなければ、この企画は成立しないという焦りもあった。知人からの情報をもとに、参加者を求めて隣の市にある身体障害者療護施設・山口県華南園の利用者の方へ会いに行った。
紹介いただいた方は、利用者自治会の会長(2001年当時)を務めておられる中村幸枝さん。中村さんは浴衣づくりに関心を持ってくださり、参加したいとの意向を示してくださった。そして、自らが「浴衣を一緒に着ませんか?」とのポスターまで作って呼びかけてくださった。その結果浴衣づくりに参加したいとの申し出がいっぺんに30人近くもあった! とても嬉しかった!
反面、心境は複雑であった。そのときはじめて情報が届いていない現実を目の当たりにした。新聞やテレビで流していただいたことで情報伝達は十分と思い込んでいた姿勢を反省しなければと思った。一連の経過を通じて、障害者は、情報弱者であることをあらためて認識した。この現実は大きな課題であり、今後の市民活動へ活かさなければならない。
7月14日・山口県華南園“夏まつり”で
“バリアフリーゆかた”お披露目!
華南園からの浴衣づくり参加者は約30人。嬉し悲鳴だが、2001年の夏中に全員のものを作り上げるのは難しそう。そこで、みなさんと話し合って、作る順番をくじびきで決めてもらった。
7月14日には夏祭りが行われるとのこと。この機会を逃してはもったいない。サンプルとして完成している浴衣を着て、楽しんでもらうことになった。この夏祭りは、地域と施設の交流事業で、毎年1500人近くが会して楽しまれる大イベントのようだ。せっかくのおまつりなのだが、これまでは浴衣を着る機会が無かったとのことで、利用者の方々は今回の出会いをとても喜んでくださっている。
夏まつり当日のひとこま。色とりどり、みなさんお似合いです!
新聞掲載(Special Thanks!!)
中国新聞 2001年7月12日/
山口新聞 2001年7月16日
サンデー山口 2001年7月15日
8月7日ちょうちんまつり(山口市)浴衣姿で楽しみました!
春より協力いただいている皆様には、本当に語り尽くせぬ感謝の気持ちでいっぱい。細々とした市民活動でスタートしたこのプロジェクトが社会的に認知され、大きな輪となり広がっていったのは、各方面の方々が私たちのメッセージを伝えていただけたお陰と言っても過言ではない。感謝。参加してくれた障害者のみなさん、浴衣を提供してくださった多くの市民のみなさん、当日一緒に楽しもうという呼びかけに集まってくれたサポーターのみなさん、リフト付きワゴン車の運転を申し出てくださったバスの運転手さん・・・書き始めたらきりがない。
とりあえずのエピローグである“ちょうちんまつり”を迎える前から、「今回限りで終わらせたらもったいない」「障害者や高齢者の中には、浴衣が着たいと思っている人がもっと沢山いるはず」などの声が出はじめていた。どう継続させていくかが、今後の課題となる。
身体障害者療護施設・山口県華南園(防府市浜方)の利用者5名が防府市より参加
山口市内の在宅の障害者5名が参加(石川大輔・石川ミカ含む)
サポーター30名参加
(山口県立大学生、山口コ・メディカル学院生、山口大学生、一般市民)
新聞掲載(Special Thanks!!)
読売新聞 2001年8月8日/
山口新聞 2001年8月9日
毎日新聞 2001年8月11日