活動報告

長崎市・長崎県へ被爆二世・三世に関する申し入れ
  長崎県被爆二世の会は、長崎県被爆者手帳友の会、長崎被爆二世の会とともに、2021年4月22日(木)長崎市・長崎県と「被爆二世・三世に関する申し入れ」交渉を行い、法的援護を国に要望すること、実態調査などを強く求めました。

 まず、4月から新たに着任した前田長崎市原爆対策部長と、14時から長崎市議会第4会議室で交渉を行いました。冒頭、前田部長が、「皆さんの申し入れには誠心誠意対応したい。皆さんとしっかり連携していきたい。今日は皆さんの思いを受け止めたい。」と着任のあいさつを行いました。その後、申し入れ書を手交し、重点課題について説明、誠心誠意対応することを求めました。
〇 年に一度、要望を聞く会を定例化してよいのではないかと、市長本人が直接会って話を聞き、被爆二世・三世の置かれている実態を理解していただき、被爆二世・三世対策に積極的に取り組んでいただきたい。(申し入れ前文)
 1 国家補償に基づく被爆者援護法に法改正し、被爆二世・三世にも適用することを国に強く働きかけること。これまで法的援護について国に要望してこなかったが、被爆二世健康記録簿の発行を機に、国へ被爆二世・三世に対する法的援護を要望すること。(申し入れ一、二)
 2 市独自の措置として以下のことを実施すること。
  (1)被爆二世・三世の生活と健康についての実態調査を実施すること。(申し入れ三(一))
  (2) 被爆二世健康記録簿は今年度から発行されるものの法的援護にはつながらないことから、「被爆者援護法」による対策を被爆二世・三世に対しても適用し、「被爆二世・三世健康手帳」(仮称)を交付すること。(申し入れ四)
  (3) 被爆二世健康診断で要精密検査となった場合、再検査及び治療にかかる費用は市負担とすること。また、二世検診の基準単価(上限額)は9240円と被爆者健診の基準額に比べて低く、一般検査を受けると1001円しか残らず、これでは精密検査は受けられない。被爆者健診並みに基準単価の増額を国に求めること。(申し入れ四)
  (4) ガン検診を希望者へ実施すること。(申し入れ六(五))
  (5) 被爆三世も受診できるようにすること。希望する三世が受信できるように国へ要望すること。(申し入れ六(一〇))
 3 長崎原子爆弾被爆者援護強化対策協議会(原援協)で昨年初めて、在外被爆二世にも「国内の被爆二世と同様な健康診断を導入していただくよう」国に要望したが、引き続き要望すること。(申し入れ七)
 それに対して、部長は「検討し10月に回答したい」と答えました。そして、最後に、今年度から「被爆二世健康記録簿」を発行することに伴い、二世健診の受診者が増加することが想定されるが受診できない者がでないように予算措置をすることを改めて確認しました。

 その後、長崎県原爆被爆者援護課長と、15時15分から、県庁のミーティングルーム5−4で交渉を行いました。課長に対して、市と同様に、直接知事本人との面会を求めるとともに、重点課題について、上記1、2について要求内容を改めて説明し、3については県としては国に要望をしてないことから、在外被爆二世が居住国で国内同様の二世健診が受診できるように国に要望することを求めました。
(長崎県被爆二世の会 事務局長 崎山昇)
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