2000.5. 考える蛇、青大将君?!

10日午後8時頃、我が家の勝手口の扉の外側中程のところに、例の青大将君が元気な姿でほとんど静止の状態でへばりついていた。家族のみんなでその出現と勇姿に大騒ぎをしていると、庭で放し飼いにしているハスキー犬のチョビも飛んで来たが、蛇には気がつかないようで、「何だ」という感じでそのままどこかにいってしまった。そのうち、蛇は壁をつたって上の方に昇っていき、隙間に消えていった。

次の日の11日午前2時30分頃、チョビの吠え続ける声で目がさめた。行ってみると、案の定、上を向いて吠えている。上の軒のところに、例の青大将君が尻尾の方を固定しながら、長い胴体を柱にへばりつかせて、ツバメの巣にたどりつこうと悪戦苦闘しているようであった。しかし、巣にたどりつかないように何年か前に段ボール紙で仕切を作っているため、巣は大丈夫だろうとの予想のもとに、犬をつないでおとなしくさせた。
 朝方、ツバメの巣を見ると親鳥が元気に出入りしており、卵は大丈夫のようであった。巣の中は、まだ卵の状態であり、雛になるのはもっとあとであることを考えると、今回は、青大将君の出る時期が早いのがちょっと気になるが、今年もまた、チョビと青大将君のご対面に期待をしている。

4日後の15日午前0時30分頃、またまた、チョビの吠え続ける声で起こされた。またか、という気分で行ってみるとどうも青君の姿は見あたらない。よくよく目をこらして見ると、いたいた。なんと、今度は全く反対方向、つまり外の屋根側から樋(とい)の受けがねで体を支えながら、アタックを試みつつあった。今までは、家の内方向からであり、この方法がだめなら、あの方法でというすばらしい知能に恐れ入ってしまって感動すら覚えてしまった。



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