2001.04 今が旬!竹の子
竹の子の季節である。緑色をした先っぽが地上に出るかでないかぐらいのものが一番良いので、こうした竹の子を探しだし、掘り出す。経験を積むと地表を踏んだ時の足の感触でその先っぽの感触が何となく分かるものである。掘り出した竹の子は、非常に新鮮で、かじりつきたくなるようなかぐわしい香りがする。我が家の愛犬であるチョビ君も、掘り出した竹の子の切れ端をすぐガリガリとおいしそうに食べてしまうほどである。持ち帰った竹の子は、米のとぎ汁でゆがいて竹の子ご飯、木の芽あえ、春巻きとかの食材となる。
この新鮮な竹の子も、実は熾烈な獲得競争を演じなければならない。相手はイノシシである。大抵はその強烈な嗅覚に負けてしまい、今だ地中にある段階の竹の子をそれこそ根こそぎやられてしまう。人間様はイノシシの食べ残してくれたものに何とかありつくという状態である。しかし、今年は山の境界線のすぐ隣地にイノシシ捕りの罠が仕掛けられたせいか、今のところイノシシの出没が少ないようであり、良質な竹の子を獲得することができている。