10−6アルデヒド
鎖状炭化水素の水素原子Hをアルデヒド基 -CHO で置換した形の化合物です。(Rは炭化水素の基)
10−6−1 共通性質 還元性がある。
・銀鏡反応
アンモニア性硝酸銀と反応して銀を析出する。
2Ag+ + 2OH- → Ag2O↓ + H2O 褐色沈殿
Ag2O + 4NH3 → 2[Ag(NH3)2]+ + 2OH- ジアンミン銀イオン
R-CHO + 2[Ag(NH3)2]+ + H2O →R-COOH + 4NH3 + 2H+ + 2Ag
・フェーリング反応
フェーリング液を赤くする。
R-CHO + 2Cu2+(青) + 2 H2O →R-COOH + Cu2O(赤) + 4H+
10−6−2 ホルムアルデヒド
・重要 メタノールを穏やかに酸化剤で酸化すると得られる。
性質 ・刺激臭の気体
・水によく溶ける。30〜40%溶液はホルマリン
用途 消毒、防腐剤、ベークライトや尿素樹脂の原料
10−6−3 アセトアルデヒド
・重要 エタノールを穏やかに酸化剤で酸化すると得られる。
・工業的にはアセチレンよりビニルアルコールを経て製造される。
性質 ・刺激臭の気体
・水によく溶ける。