11−2 ベンゼン等
 
11−2−1 ベンゼン C6H6       
 性質 ・無色、特有の臭いの液体。
    ・揮発性があり、蒸気は有毒。融点 6℃、沸点 80℃
    ・無極性分子で水に不溶、有機溶媒に可溶。
    ・すすの多い炎を上げて燃える。
 置換反応 ・塩素化反応
       C6H6 + Cl2 → C6H5-Cl + HCl  (触媒 Fe)
       
 + Cl2 →
 + HCl  クロロベンゼン 
 
      ・ニトロ化反応 -NO2 をニトロ基という。
       C6H6 + HNO3 → C6H5-NO2 + H2O  (触媒H2SO4)
       
 + HNO3 → 
 + H2O ニトロベンゼン
 
      ・スルホン化反応 -SO3Hをスルホ基という。
       C6H6 + H2SO4 → C6H5-SO3H + H2O
       
 + H2SO4 → 
 + H2O ベンゼンスルホン酸
 
 
付加反応  ・C6H6 + 3Cl2 → C6H6Cl6    (紫外線を照射)
       
 + 3Cl2 → 
  ヘキサ クロロ シクロヘキサン
 
 
11−2−2 トルエン C6H5-CH3 
 融点 -25℃、沸点 111℃
 
 
11−2−3 キシレン C6H4-(CH3)2  3種類の異性体がある。
  2つの置換基がすぐ隣に入っているときは オルト(O-)
  1つ間があいて入っているときは メタ(m-)
  反対側に入っているときは パラ(p-)の接頭語をつける。
 
	
		| オルト−キシレン | 
		メタ−キシレン | 
		パラ−キシレン | 
	
	
		2.GIF)  
融点-25 ℃ 沸点144℃ | 
		2.GIF)  
融点-48℃ 沸点 139℃ | 
		2.GIF)  
融点13℃ 沸点138℃ | 
	
 注意 o-. m-, p- をそのまま(オー)(エム)(ピー)と読まないように。!!
 
11−2−4 ナフタレンとアントラセン
  ナフタレン C10H8
 融点 81℃ 沸点218℃
 
   性質 ・無色、特有の臭い、板状結晶
      ・水に不溶。
      ・昇華しやすい。
   用途 防虫剤、染料の原料
  アントラセン C14H10 
 融点 216℃ 沸点342℃
 
   用途 染料の原料