11−4 芳香族アルデヒド・アルコール・ケトン
これらの化合物は対応する脂肪族化合物の性質によく似ている。
11−4−1 ベンズアルデヒド C6H5-CHO
ベンゼン環の炭素原子にアルデヒド基-CHOが結合した化合物を芳香族アルデヒドという。
ベンズアルデヒドはトルエンをおだやかに酸化すると得られる。
→ 銀鏡反応を起こす。
空気中の酸素により酸化され安息香酸になる。
11−4−2 ベンジルアルコール C6H5-CH2OH
ベンズアルデヒドを還元すると得られる。
→ 塩化鉄(V)水溶液で呈色することはない。
11−4−3 アセトフェノン C6H5-CO-CH3
ベンゼン環の炭素原子にケトン基が結合した化合物を芳香族ケトンという。
芳香のある無色の液体。酸化されにくい。