1−11 単位と乗数
科学では量の正確な表現方法として数値と単位を組み合わせて使います。
測定する対象により、色々な単位があります。次に化学でよく使われる単位と記号読み方を示します。よく知っているものばかりと思いますが確認してください。
対称 |
記号 |
読み方 |
対称 |
記号 |
読み方 |
長さ |
m |
メートル |
体積 |
l |
リットル |
質量 |
g |
グラム |
熱量 |
J |
ジュール |
時間
|
”
|
秒
|
温度
|
℃
K |
ドシー
ドケー |
圧力
|
atm
Pa |
気圧
パスカル |
|
|
|
少し古い教科書には圧力の単位として mmHg が使われていました。
読み方は ミリメートル エイチ ジー です。説明のある教科書もあるようです。
量を正確に表すには数値を使うのが最適です。「教室に生徒がたくさん入っている。」というより「教室に生徒が100人入っている。」といった方がはっきりします。でもこの数の桁数が多いと、かえって分かりにくくなります。そこで乗数記号を使って数値の桁数を少なくするように工夫します。化学でよく使われる乗数記号は次の通りです。
記号 |
読み方 |
意味 |
記号 |
読み方 |
意味 |
|
n |
ナノ |
1/100000000 |
K |
キロ |
1000 |
|
m |
ミリ |
1/1000 |
M |
メガ |
1000000 |
|
c |
センチ |
1/100 |
G |
ギガ |
100000000 |
コンピュータ用 |
注意 私たちは単位と乗数を組み合わせて使っています。しかし日常の会話では乗数をいって単位は省略し、前後の話の内容から単位を判断しているのです。
たとえば 「体重を5キロ減らしたい」といえば「体重を5Kg減らしたい」ということで、乗数を使わなければ、「体重を5000グラム減らしたい」となります。
「毎日5キロの道を通う」といえば「毎日5Kmの道を通う」ということで、乗数を使わなければ、「毎日5000メートルの道を通う」となります。
同じ「5キロ」といっても内容は全く違うのです。