2−1 原子の構造
 
  原子は中心にがあり、そのまわりを電気的にマイナスの電子が回っています。核は電気的にプラスの陽子と、中性の中性子とからできています。原子は現在103種類知られていますが、その種類は陽子の数で決まります。この陽子の数のことを原子番号といいます。
     例 原子番号 1は水素  6は炭素  8は酸素
  重要 原子の原子番号は元素記号の左下に記入することになっています。
     例 1H  6C  8O
 
  また陽子の数と中性子の数の合計を質量数といいます。(注意:質量と混同しないように)
  重要 原子の質量数は元素記号の左上に記入することになっています。
     例 1H  12C  16O
  したがって 中性子数=質量数−原子番号 となります。
 
陽子と中性子の質量はほぼ同じで(中性子の方が少し重い)すが電子は非常に軽く陽子の1/1840しかありません。仮に陽子の質量を50Kgとすると電子は27g(1円玉27枚)になります。
同種の原子(原子番号が同じ)でも中性子の数が異なるものがあります。これを同位体といいます。 (同素体と混同しないように)
     例 35Cl 37Cl
 自然界には 35Cl が75.53%、37Cl が24.47%存在します。
したがってその平均値は 35×0.7553+37×0.2447=35.49
となります。周期表に記入してある原子量の値は、この平均値が示してあります。
 
 電子は核のまわりを回っていますが、その軌道は多層構造球状をとなっています。
内側から K殻、L殻、M殻、N〜P殻と名前が付けられています。
それぞれの殻にはいることのできる最大数は K殻2個、L殻8個、M殻18個、で、一般式は 2×n2 となります。
 
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