3−2 化学式(分子式・構造式・電子式)について
陽イオンと陰イオンは静電気的引力(クーロン力)で結合し、イオン結晶をつくる。しかし陰イオンになる傾向の非金属は、電子を共有する形で安定な電子配置をとなる分子を作る。
同種の原子
が結合して
単体
となる例を次にあげる。
この場合電子は結合に関係のある最外殻の価電子のみを表し、内側の殻の電子は省略する。
黒点は不対電子
、
赤点は共有電子対
、青点は非共有電子対
を表す。
単結合をつくる場合
電子式
構造式
分子式
水素
+
→
H-H
H
2
フッ素
+
→
F-F
F
2
塩素
+
→
Cl-Cl
Cl
2
二重結合をつくる場合
電子式
構造式
分子式
酸素
+
→
O=O
O
2
三重結合をつくる場合
電子式
構造式
分子式
窒素
+
→
N≡N
N
2
次に
異種の原子
が結合してできる
化合物
の例を示す。
電子式
構造式
分子式
塩化水素
+
→
H-Cl
HCl
水
2
+
→
H-O-H
H
2
O
アンモニア
3
+
→
NH
3
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