4−2 原子量・分子量
 
比について
前の例で太陽・地球・月の大きい数を扱いましたから今度は小さい数を扱います。
米粒の1個の質量は約0.02gで、大豆粒の1個の質量は約0.30gです。米粒と大豆粒の質量比を考えます。
大豆粒の1個 : 米粒の1個
=0.30g :0.02g
=1.5 :1(1.5に単位をつけない)
 
原子の質量比
まだ小さいものを扱います。水素原子1個は0.167×10-23gで、炭素原子1個の質量は
1.99×10-23gです。こんな小さい数を示されてもぴんと来ません。そこで質量比を考えます。
 
水素原子1個の質量 : 炭素原子1個の質量
=0.167×10-23g : 1.99×10-23g
=1 :12 となります。
 
こうすると水素原子と炭素原子の質量の関係がわかりやすくなります。
 
今、基準として質量数12の炭素原子を基準として12とします。
  水素原子 : 炭素原子= H :C =1 :12
  窒素原子 : 炭素原子= N :C=14 :12
  酸素原子 : 炭素原子= O :C=16 :12
  のような質量比が出てきます。これらの数値を原子量といいます。
 
  分子の間にも同じような質量比が計算できます。
    水分子 : 炭素原子= HO : C=18 :12
アンモニア分子 : 炭素原子= NH : C=17 :12
二酸化炭素分子 : 炭素原子= CO : C=44 :12
  これらの数値を分子量といいます。 分子量は原子量の合計になります。
 
  普通、原子は数種の同位体の混合なので原子量は整数にはなりません。
 
     覚えよう 水素の原子量 1
          炭素の原子量 12
          窒素の原子量 14
          酸素の原子量 16
 
      重要 原子量・分子量は比の値なので単位をつけてはいけない
 
              物質量の目次へもどる