4−4 計算方法
物質量(モル)の計算は化学ではよく使われるので、よく理解してなれるようにしましょう。計算の基本については「モル mol とは」で説明していますが、どうもよく分からない人は、次のやり方をマスターしてください。
その1 基本の式
物質の量(mol):1(mol) A
物質の質量(g):分子量(g) B 原子の場合は原子量(g)
気体の体積(l):22.4(l) C l は体積の単位リットルで数字の1ではない
分子の個数(個):6.02×1023(個) D
その2 比例式をつくる
比例式は課題により A と B、 A と C、 B と C の組み合わせになる。
C は物質が気体のときにのみ使用する。(0℃,1atmが条件:標準状態という)
D は物質量・モルの学習のときに出てくる。
(以下、赤文字は解説)
例題1 水が3molある。その質量はいくらか。
解答 (AとBを組み合わせる)
求める質量をx (g)とする。(未知数の説明を書くこと・単位を忘れないように)
(水H2Oの分子量は18である)
3(mol):1(mol)=x (g):18(g) (比の後項に基準になる数値を書くこと)
(比例式に単位を記入するとわかりやすくなり、ミスを防ぐことができる)
x=54
答 54(g) (単位を間違えないように)
例題2 二酸化炭素が標準状態で112(l)ある。その物質量はいくらか。
(AとCを組み合わせる)
求める物質量をx (mol)とする。
112(l):22.4(l)=x (mol):1(mol)
x= 5
答 5(mol)
例題3 アンモニアが51(g)ある。標準状態でその体積はいくらか。
(BとCを組み合わせる)(アンモニアみNH3の分子量は17である)
求める体積をx (l)とする。
51(g):17(g) =x (l):22.4(l)
x =67.2
答 67.2 (l)
このような問題を解くためには、物質の化学式が記憶されている必要がある。
この3つの例題を理解すれば、物質量に関する問題は全部できると思います。
頑張ってください。