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平成13年度毒物劇物取扱者試験(一般)〈山口県〉
平成13年11月10日実施 法規100点満点 基礎化学50点満点 品目100点満点 実地50点満点 |
【法規】 | |||||||
第1問 | 次の文は、毒物及び劇物取締法についての記述である。正しいものには1の番号を、誤っているものには2の番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1) 原体が劇物であっても、その劇物を含有する製剤が、毒物及び劇物ではない普通物になる場合もある。 | |||||||
(2) 毒物劇物一般販売業の登録を受けた者であれば、毒物及び劇物は販売できるが、特定毒物は販売できない。 | |||||||
(3) 毒物劇物の業務上取扱者は、その取扱いに係る毒物又は劇物が盗難にあった場合、その旨を警察署に届ける必要はない。 | |||||||
(4) 毒物劇物を貯蔵する場所に表示しなければならない「医薬用外毒物劇物」の文字の色は、青色でもよい。 | |||||||
(5) 毒物又は劇物の販売業の登録を本社で受ければ、支店、出張所では、登録を受けなくても毒物劇物の販売ができる。 | |||||||
(6) 農業用品目販売業の登録を受けた者は農業上必要な毒物又は劇物として厚生労働省令で定めるもの以外の毒物又は劇物を販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で貯蔵し、運搬し、若しくは陳列してはならない。 | |||||||
(7) 毒物又は劇物を直接取り扱わない毒物劇物販売業の店舗でも、毒物劇物取扱責任者は置かなければならない。 | |||||||
(8) 一般毒物劇物取扱者試験に合格した者は、農業用品目販売業の店舗において、毒物劇物取扱責任者となることができる。 | |||||||
(9) みだりに摂取し、若しくは吸入し、又はこれらの目的で所持することの情を知って法第3条の3に規定する政令で定める物を販売 し、又は授与しても罰せられない。 | |||||||
(10) すべての劇物については、その容器として、飲食物の容器として通常使用される物を使用してはならない。 | |||||||
第2問 | 次の文は毒物及び劇物取締法についての記述である。( )にあてはまる語句を下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1) 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を製造し、貯蔵し、又は運搬する設備の重要な部分を変更したときは、(@)以内に、製造業又は輸入業の登録を受けている者にあっては厚生労働大臣に、販売業の登録を受けている者にあっては都道府県知事に、その旨を届け出なければならない。 | |||||||
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(2) 毒物又は劇物の製造業又は輸入業の登録は、(A)ごとに、更新を受けなければ、その効力を失う。 | |||||||
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(3) 毒物劇物営業者は、当該製造所、営業所又は店舗における営業を廃止したときは、(B)以内に、製造業又は輸入業の登録を受けている者にあっては厚生労働大臣に、販売業の登録を受けている者にあっては都道府県知事に、その旨を届け出なければならない。 | |||||||
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(4)毒物劇物営業者は、法第3条の4に規定する政令で定める物の交付を受ける者の氏名及び住所を確認したときに、その確認に関する事項を記載した帳簿を、最終の記載をした日から(C)間、保存しなければならない。 | |||||||
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(5) 施行令別表第二に掲げる毒物又は劇物を車両を使用して1回につき、(D)キログラム以上運搬する場合、(E)メートル平方の板に地を黒色、文字を白色として「毒」と表示し、その車両の前後の見やすい箇所に掲げなければならない。 | |||||||
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(6) 法第4条第4項の規定により毒物又は劇物の販売業の登録の更新を受けようとする者は、登録の日から起算して6年を経過した日の(F)前までに申請書を提出しなければならない。 | |||||||
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(7) 毒物劇物営業者及び特定毒物研究者は、毒物又は劇物が(G)にあい、又は(H)することを防ぐのに必要な措置を講じなければならない。 | |||||||
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(8) 毒物劇物営業者、特定毒物研究者又は特定毒物使用者は、その営業の登録若しくは特定毒物研究者の許可が効力を失い、 又は特定毒物使用者でなくなったときは、(I)日以内に、毒物又は劇物の製造業者又は輸入業者にあっては厚生労働大臣に、毒物若しくは劇物の販売業者、特定毒物研究者又は特定毒物使用者にあっては都道府県知事に、現に所有する特定毒物の品名及び数量を届け出なければならない。 | |||||||
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第3問 | 次の文は毒物又は劇物の取扱いについての記述である。( )にあてはまる語句を下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
毒物劇物営業者及び特定毒物研究者は、塩化水素、硝酸若しくは硫酸又は水酸化カリウム若しくは水酸化ナトリウムを含有する液状の物(水で10倍に希釈した場合の水素イオン濃度が水素指数(@)から(A)までのものを除く。)がその製造所、営業所若しくは店舗又は研究所の外に(B)し、漏れ、(C)、若しくはしみ出、又はこれらの施設の(D)にしみ込むことを防ぐのに必要な措置を講じなければならない。 | |||||||
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第4問 | 次の文は毒物及び劇物取締法の譲渡手続についての記述である。( )にあてはまる語句を下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
法第14条 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を他の毒物劇物営業者に販売し、又は授与したときは、(@)、次に掲げる事項を書面に記載しておかなければならない。 一 毒物又は劇物の(A) 二 販売又は授与の年月日 三 譲受人の氏名、(B)及び住所(法人にあっては、その名称及び主たる事務所の所在地) |
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2 毒物劇物営業者は、譲受人から前項各号に掲げる事項を記載し、厚生労働省令で定めるところにより作成した書面の提出を受けなければ、毒物又は劇物を(C)以外の者に販売し、又は授与してはならない。 | |||||||
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3 前項の毒物劇物営業者は、同項の規定による書面の提出に代えて、政令で定めるところにより、当該譲受人の承諾を得て、当該書面に記載すべき事項について電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法であって厚生労働省令で定めるものにより提供を受けることができる。この場合において、当該毒物劇物営業者は、当該書面の提出を受けたものとみなす。 | |||||||
4 毒物劇物営業者は、販売又は授与の日から(D)、第1項及び第2項の書面並びに前項前段に規定する方法が行われる場合に当該方法において作られる電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって電子計算機による情報処理の用に供されるものとして厚生労働省令で定めるものをいう。)を保存しなければならない。 | |||||||
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第5問 | 次の各問いに答えなさい。 | ||||||
(1) 毒物劇物営業者が届出を行う必要のないものを次から選び、その番号を解答用紙の@に記入しなさい。 | |||||||
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(2) 劇物に指定されていないものを次から選び、その番号を解答欄のAに記入しなさい。 | |||||||
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(3) 次の文は毒物又は劇物の表示についての記述である。( )にあてはまる語句を下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 毒物劇物営業者及び特定毒物研究者は、毒物又は劇物の容器又は被包に、「医薬用外」の文字及び毒物については(B)をもって「毒物」の文字、劇物については(C)をもって「劇物」の文字を表示しなければならない。 |
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【基礎化学】 | |||||||
第1問 | 次の物質を水溶液にした場合、青色リトマス紙が赤くなるものには1の番号を、それ以外のものには2の番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)炭酸カリウム (2)塩化ナトリウム (3)硫酸アルミニウム (4)酢酸バリウム (5)硝酸 | |||||||
第2問 | 次の文について、正しいものには1を、正しくないものには2を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)温度が一定であるとき、一定量の理想気体の体積は圧力に比例する。 | |||||||
(2)フッ素、塩素、臭素、ヨウ素は、ハロゲン元素である。 | |||||||
(3)ppmとは、1万分の1のことである。 | |||||||
(4)オゾンは酸素の同位体である。 | |||||||
(5)コロイド溶液に強い光線を当て、側面からみると光の通路が輝いて見える現象をチンダル現象という。 | |||||||
第3問 | 次の計算をし、該当するものを下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1) 10%塩化ナトリウム水溶液50mlと37%塩化ナトリウム水溶液100mlを混ぜると何%の水溶液になるか。 | |||||||
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(2) 0.25mol/lの硫酸400mlを中和するには、0.5mol/lの水酸化ナトリウム何mlを必要とするか。 | |||||||
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第4問 | 次の物質を検出する場合、どの方法を用いればよいか。最も適当なものを下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)グルタミン酸 (2)ホルムアルデヒド (3)アンモニア水 (4)塩化カルシウム (5)エタノール | |||||||
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第5問 | 次の設問の中で正しい番号を、解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)水酸化ナトリウムの水溶液にフェノールフタレインを滴下すると、液の色は何色になるか。 | |||||||
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(2)空気の組成の約20%はどれか。 | |||||||
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(3)固体から気体になる現象はどれか。 | |||||||
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(4)澱粉にヨウ素溶液を滴下すると、何色を呈するか。 | |||||||
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(5)水溶液中の水素イオン濃度が10−14(mol/l)のとき、その水溶液のpHは次のどれか。 | |||||||
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【品目 一般】 | |||||||
第1問 | 次の記述の鑑識法により判別できる薬物を下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)ろうをぬったガラス板に針で任意の模様を描いたものに、本品をぬると、ろうをかぶらない模様の部分は腐食される。 (2)アルコール溶液に、水酸化カリウム溶液と少量のアニリンを加えて熱すると、不快な刺激臭を放つ。 (3)無色の結晶で空気中で容易に赤変する。水溶液に過クロール鉄液を加えると紫色を呈する。 (4)刺激臭の酸性の液体で、硝酸銀溶液を加えると白色沈殿を生じる。 (5)鼻をさすような臭気があり、アルカリ性を呈する。濃塩酸をうるおしたガラス棒を近づけると、白い霧を生ずる。 |
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第2問 | 次の薬物の廃棄方法について該当する記述を下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)蓚酸 (2)過酸化水素 (3)アンモニア (4)フェノール (5)硫酸第二銅 | |||||||
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第3問 | 薬物の漏えい時の措置に関する記述である。( )にあてはまる語句を下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)水酸化ナトリウムはきわめて(@)性が高いので、必ず保護具を着用する。漏えいした量が少量の場合は、多量の水を用いて十分に希釈して洗い流す。 (2)漏えいした塩酸が少量の場合は、ある程度水で徐々に希釈した後、消石灰等で中和し、多量の水を用いて流す。直接中和剤を散布すると発熱し、(A)することがある。 (3)漏えいした燐化亜鉛の表面を(B)等で覆い、密閉可能な空容器にできるだけ回収して密閉する。 (4)漏えいしたピクリン酸はできるだけ空容器に回収し、その後多量の水で洗い流す。回収の際には(C)しないように適量の水を散布して行う。また、回収物の保管、輸送に際しても十分に水分を含んだ状態を保つようにする。 (5)トリクロロシランは漏えいしたボンベ等を多量の(D)中に容器ごと投入してガスを吸収させて処理し、その処理液を多量の水で希釈して流す。 |
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第4問 | 次の薬物の中毒症状等について該当する記述を下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)クロロホルム (2)塩素 (3)砒素 (4)塩素酸塩類 (5)ニコチン | |||||||
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第5問 | 次のそれぞれの答えを下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)ホルムアルデヒドの用途として該当するものは次のどれか。 | |||||||
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(2)次の薬物のうち、毒物及び劇物から除外されるものだけの組み合わせは次のどれか。 | |||||||
ア 水酸化ナトリウムを2%含有する製剤 イ クレゾール15%含有する製剤 ウ 硝酸を4%含有する製剤 エ 四塩化炭素を20%含有する製剤 オ キシレンを90%含有する製剤 カ 過酸化水素を25%含有する製剤 キ クロム酸鉛を80%含有する製剤 |
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(3)毒物のみの組合せは次のどれか。 | |||||||
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(4)廃棄する場合、焼却炉の火室へ噴霧して焼却するのが適当な薬物は次のどれか。 | |||||||
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【実地 一般】 | |||||||
問 | 次の薬物の性状について、該当する薬物の名称及びその用途を下欄から選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。 | ||||||
(1)オルト、メタ、パラの三異性体がある。アルコール、エーテルに可溶、水にわずかに溶け、混濁を与える。 (2)無色又は微黄色の吸湿性の液体で、強い苦扁桃様の香気を持つ。溶液は甘味を有する。 (3)無色透明の結晶で、光によって黒変する。水に溶かして塩酸を加えると、白色の沈殿を生ずる。 (4)白色半透明の結晶性の固体で、潮解性が強い。水溶液はアルカリ性である。 (5)常温で窒息性臭気を持つ黄緑色の気体。 |
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