情報構造入門 第1回 (2001・10・05) 講義予定
講義全体の予定は理学部シラバスに記載してある
はじめに
数理科学を学び,成果を発表するに当り,コンピュータを利用することは当たり前になっている.そのとき必要な最低限のソフトウェアは何かを述べよう.本講義の目的は,これのソフトウェアを概観することと,情報構造というネーミングが看板倒れにならないよう,整理して構造が見えてくるようにすることである.
1 数式処理ソフト(Mathematica)
線形構造入門でデモンストレーションを見たが,本講義の中心テーマに据える.
いくつかの基本的な関数や操作を習得すれば,計算に便利であることはすぐわかるが
使いこなすまでには,相当なエネルギーが必要である.
MapleV もMathematicaに匹敵する著名な数式処理ソフトである.
2 表計算ソフト(Excel)
「山口大学情報処理入門」の演習問題を解くことで補足する.
1のソフトとの使い分けを経験する.
ロータス1-2-3 も過去に大きなシェアがあり
3 日本語文書作成ソフト(Word)
冊子「Mathematicaの利用」や「線形構造入門」はこのソフトを使って書いた.
メモ帳は短い文を書くためのエディタであるが,長文を書くには専用エディタや
Word等が必要である.更に,数式を入力するには,数式エディタあるいはその拡張機能(MathType)が必要である.
4 数式作成ソフト(LaTeX)
数理科学の文献には,数式が多数必要となるところが一般文書とは大きく違うと
ころである.数式を最高の品質で綺麗に印刷するためのソフトで必須とされている.
2年以降で講義される
5 ホームページ作成ソフト(HTML)
すべてのホームページ(HP)はエディタでHTML(Hyper Text Markup Language)
言語を使って記述されている.更にPeal言語を使ってCGI(Common Gateway
Interface)で記述すると,作られたHPを「見るだけ」でなくアンケートとか掲示板と
かの「書き込み」ができて,それが直接ページに「反映」されたり,作った人へメールと
して送ったりできる.
簡単なものなら,Wordでも保存形式をそのように指定すればできるが,ある程
度の基礎知識は持っていたほうがよい.
6 メールソフト(Mai)
本講義では,進行のためメーリングリストを立ち上げて使う.
kjk-lsc@ml.cc.yamaguchi-u.ac.jp
kjk は katayama の joho kouzou のつもりです
lsc は lecture science らしいが総合情報センターの分類です
既に,運用テストは済ませました
メールがいかに有用であるか,実体験することで理解を深めて欲しい.
7 ホームページ検索ソフト(Internet Explorer)
数理科学を学ぶ上で有用な情報がどこにあるかサイトを紹介しよう.
8 プレゼンテーション(PowerPoint)
自分で研究したことを発表したり主張すること
これらを概観する参考書
◎情報処理入門 山口大学情報処理教育研究会 JB企画 2000
◎これだけは知っておきたい数学ツール
山本喜一・榊原進・野寺隆志・長谷川秀彦 共立出版 1999
更に,情報処理一般を概観するものとして
◎初級シスアド 通産省資料調査会 2001
◎新情報処理試験 通産省
国家試験(通産省)で第2種情報処理技術者試験というのがあったが,結構難しい試験で合格率はこれまで15%ぐらいだった.企業では,合格することを義務付けていたり,この資格が給与にも関係していることもある.合格すれば,情報関連企業への入社に有利である.この試験は今春から名称が変わって,基本情報技術者試験になった.
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