その1 ロックミュージカル
近松門左衛門 「冥途の飛脚」 より
脚本・演出 菅沼 潤
この作品は宝塚大劇場に隣接する小ホール”宝塚バウホール(客席500)”他で上演された
ロックミュージカルとして脚色された異色の作品です。
〔あらすじ〕
大阪の飛脚問屋の主人、忠兵衛は馴染みとなった遊女・梅川を身請けするために
死に値する大罪と知りながら、為替の三百両の封印を切ってしまいます。(今風に言う
と公金横領ですね。)ふたりは大和路をさして落ちてゆきます。
〔曲の登場シーン〕
セリフは大阪弁、全場面をとおして墨絵の背景が使われています。劇の途中でも歌われますが
なんといってもラストシーン(道行)で歌われるこの曲は出演者の演技・歌と共におしばいの最後を最高に
盛り上げます。
〔シーン〕道行
ステージ全体が白い布で覆われ、その布を何箇所も吊り上げことにより山が表現されたセットの中
白装束のふたり(忠兵衛と梅川)が吹雪の中をいたわり合いながら歩みつづけます。
やがて、その歩みは止まり、よりそうふたりの上に真っ白な雪が降り積もって行きます
-幕-
クリムゾンキングの宮殿 キング・クリムゾン
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