今日は、1年生と5年生の道徳科の授業を参観しました。1年生は、「はしのうえのおおかみ」というお話です。
うさぎが一本橋をわたっていくと、橋の上で、おおかみはおおいばり。「もどれ。おれがさきにわたるんだ。」と、だれが来ても通してくれません。そんなある日、おおかみが一本橋を渡っていくと、目の前に現れたのは大きなくま。驚いたおおかみはくまに橋をゆずろうとしますが、くまは、おおかみの体をひょいと持ち上げておおかみを渡らせてあげます。それから、おおかみはくまとおなじことをするようになりました。というお話です。
お話を読んだ後、役割演技をしながらおおかみの気持ちを考えていきました。最初意地悪だったおおかみが、くまと出会うことで心が変化していきます。子どもたちはおおかみになって、一生懸命考えていました。親切にされるのもうれしいけれど、親切にするともっと心がぽかぽかすることを感じたのではないでしょうか。やさしい気持ちで教室がいっぱいになりました。
5年生は、「転校生がやってきた」というお話から、いじめについて考えていきました。突然クラスメイトから理由もわからず仲間はずれにされる日が続く主人公。そんなとき勇馬という転校生がやってきました。冷たく無視をされる主人公の姿を見て、勇馬は思い切って立ち上がり、声を上げるというお話です。
「いじめはやってはいけない」と5年生全員が考えていました。ただ、勇馬のように自分から声を上げることができるかと質問したときに、言える・言えないで、考えが分かれました。「声をあげたら自分もターゲットになるかも」「特定の人になら言える」など弱い自分を自覚する子、「いや、助けるべきだ」とはっきり言う子などの考えが出ました。
今日の授業をとおして自分の心に向き合い、加害者はもちろん、傍観者(いじめを見ているだけの人、自分は関係ないと思っている人)にならないためにどう行動をとっていくのか、しっかりと考えました。