スギ・ヒノキ科花粉飛散状況
(2010年1月1日〜,於宇部市岬町)
- 1月1日に岩国市の測定機関でスギ花粉が捕集され、同日が本年の山口県におけるスギ花粉「初観測日」となりました。1月4日には、柳井市、長
門市の測定点でもスギ花粉が捕集されたようです。---(1月7日)
- 1月20日に当測定点で本年初めてスギ花粉を捕集し、同日が当測定点におけるスギ花粉初観測日となりました。---(1月21日)
- 2月8日、9日の両日、長門市の測定機関で1個/cm2以上のスギ花粉が捕集され、2月8日が本年の山口県におけるスギ花粉飛散開始日となり
ました。---(2月10日)
- 当測定点では、定義上は2月15日がスギ花粉飛散開始日となりました。---(2月18日)
- この1週間、気温が上がり、多くの花粉が飛散しました。昨日は一日中雨が降り捕集数が少なくなりましたが、これまでの県内測定機関の累積花粉
数は、まだ予測の半分に達していません。引き続き対策が必要です。---(2月27日)
- ここ数日、スギの飛散数が減少しており、日によってはハンノキ属花粉の方が多く捕集されます。本日、北部地区の定点のスギ雄花を見てきまし
た。雄花の保持する花粉は少なくなっていますが、約20〜30%程度残存しているように思われました。同じ場所のヒノキ雄花は成熟途中で、花粉飛散開始ま
でまだ少し時間を要するようです。ハンノキ属のオオバヤシャブシも花粉を放出しています。本日の写真はこちらです。---(3月7日)
- 例年、北部・西部に比し、中部・東部はスギ花粉飛散のピークが遅くなります。最終的には西部と比べて、中部は1.5から2倍、県内最多飛散地
区である東部の光地区は2から3倍の総数となることが通常でしたが、今のところ、中部は西部よりも少なく、光地区も西部をわずかに上回る総数に過ぎませ
ん。北部定点の本日のスギ雄花の状態から考えると中部、東部は今後飛散が多くなる可能性がありますので注意が必要ですが、今シーズンは雨が非常に多いた
め、それがどのように影響しているか、予測に苦労します。---(3月7日)
- 県内全域でヒノキ科花粉も捕集されるようになりました。当測定点でも、3月7日にヒノキ科花粉を初観測しました。---(3月8日)
- 3月7日の時点で残存していたスギ花粉も、その後の大寒波を含む降水機会の多さの影響で遠くまで飛散することなく、今シーズンのスギ花粉飛散
は近々終了しそうな状況となってきました。中部地区が西部よりも少ないというこれまでに経験したことのない特異なパターンとなり、また県内最多飛散地区で
ある光地区の花粉総数が、300個/cm2以下の平均花粉総数であった超少数飛散年の2004年と同程度となるなど、通常はシーズン後半に多くなっていた
東部・中部の飛散がかなり抑制されたようです。もともと平年よりも少な目の着花状態でしたが、予測の最低ライン700個をさらに下回る600個弱の県内平
均花粉総数で終了しそうです。ヒノキ科も今のところ少数ですが、本格飛散はこれからです。---(3月18日)
- ヒノキ科花粉の飛散も徐々に増加しています。3月22日の時点で、北部定点のヒノキはほぼ成熟していましたが、枝を振ってもまだ花粉は出ませ
んでした。低地のヒノキは既に開花しているようですが、このあたりのヒノキは開花直前の状態です。雄花の多い木は少数です。同じ場所のサクラ(ソメイヨシ
ノ)は、咲き始めでした。ハンノキ属のオオバヤシャブシ(宇部市内の定点)は花粉がほとんど残っておらず、多数の花序がすでに落下していました。今回の写
真はこちらです。---(3月23日)
- 4月末の時点で、スギは既に終了し、ヒノキ科もほとんど捕集されなくなりました。当測定点でのスギ総数は655個/cm2、ヒノキ科は110個
/cm2。県内全測定機関の平均総数は、スギ565個/cm2、ヒノキ科115個/cm2でした。スギはもともと少ない予測でしたが、雨が非常に多かった
影響で飛散が抑制され、さらに少ない総数となりました。---(5月2日)
山口県内のスギ・ヒノキ科花粉飛散状況
(データ提供元:山口県医師会花粉情報委員会)