スギ・ヒノキ科花粉飛散状況
(2011年1月1日〜,於宇部市岬町)
- 1月1日に宇部市の測定点で本年初めてスギ花粉が捕集され、同日が2011年の山口県における「スギ花粉初観測日」となりました。1月3日に
は平生町の測定点でもスギ花粉が捕集されました。ーーー(1月6日)
- 当測定点では、2月5日に今年初めてスギ花粉を捕集しました。昨年秋から年末までは少数のスギ花粉が捕集されていましたが、1月に全く花粉が
捕まらなかったのは11年間で初めてです。−−−(2月6日)
- 2月18日に長門市の測定点でスギ花粉飛散開始の定義に該当し、同日が山口県における本年のスギ花粉「飛散開始日」となりました。また、同日
には山口市の一測定点(県医師会花粉情報委員会の測定機関としては不参加)でも飛散開始に該当したそうで、翌19日には光市でも飛散開始に該当しました。
さらに20日には、北部、東部の複数ヶ所でまとまった数のスギ花粉が捕集されたようです。---(2月21日)
- 2月21日、当測定点でも、今年初めて1個/cm2を超える、4.3個/cm2のスギ花粉を捕集しました。---(2月22日)
- 2月22日も1個/cm2を超える花粉が捕集され、当測定点では2月21日が飛散開始日となりました。---(2月23日)
- 2月25日、26日と、多くのスギ花粉が飛散しました。27日、宇部市小野のスギの木の雄花は一部開花し、枝を振ると花粉が放出されました
が、まだ多くの花粉は残っているように思われました。気温が低い場所の美祢市の定点のスギ雄花はまだ開花していませんでした、写真をブログに掲載しまし
た。このページ最下部の「花粉情報インデックスページ」へのリンクからお入り下さい。---(2月28日)
- 3月2日は気温が低めであったにもかかわらず、県内全域で未明から大量のスギ花粉が飛散し、光市の測定点では1日の数としては過去最多の
3300個/cm2を超える花粉を捕集したようです。先週末から予想をはるかに上回る勢いで一気に花粉が増加し、3月2日現在で、県内測定機関の平均値と
して、飛散総数が2700個/cm2に達しました。既に平年値(2200個)も上回りました。当初の予測総数3500個からすると、3月2日が飛散数の
ピークとなるのですが、はたして今後どうなるでしょうか。---(3月3日)
- 雨が降っていなければ、夜間でも多くの花粉が飛散するようです。本日、北部、西部、中部の5か所のスギの木を観てきました。あくまでも肉眼的
に確認できる部位での印象で、雄花の内部に何割の花粉が残っているかはわかりませんが、まだ多くの花粉を保持していると思われた雄花の割合は、木により
30%から100%でした。100%の木も、枝を振ると花粉が飛散しましたので、部分的には開花しているようです。既に多くの花粉が飛散していますが、ま
だまだ県内全域で最高ランクの飛散が続きそうです。当初の予測を上回る総数になるかもしれません。仮に予測通りとしても、昨年のシーズン全体よりも多い花
粉が今後飛散することになりますので、厳しい状況には変わりありません。詳細はブログに掲載しまし
た。このページ最下部の「花粉情報インデックスページ」へのリンクからお入り下さい。---(3月6日)
- 既に3月9日までで当初の予測の3500個(平年値2200個の1.5倍強)を超える平均花粉捕集総数となってしまいました。本日、雄花を観
察したところ、場所によってはまだまだ花粉が残っています。観察した木が、その付近を代表するものではないとは思いますが、肉眼的に確認できる範囲で、ま
だ未開花に近い雄花が70%程度残っている木もみられました。既に花粉をほぼ放出し終わり、枝を振っても花粉が出ない木もありましたが、ほとんどの木は枝
を揺らすと多くの花粉が飛散しました。本日は晴天で、最高気温も15℃を超えました。本日は環境省の「はなこさん」がうまく表示されないようですが、今日
も多くの花粉が飛散したのではないでしょうか。スギ花粉は減少してきておりますが、飛散はまだしばらく続きそうです。---(3月13日)
- ヒノキ科、ハンノキ属も捕集されていますが、スギの陰に隠れて目立たないような状態です。しかし、ヒノキ科も近々増えてきそうです。詳細はブ
ログをご覧下さい。---(3月13日)
- 3月13日の時点では、花粉を保持している雄花の割合は木により70%〜0%で、観察した木全体として20%程度の印象でしたが、3月15日
深夜から16日にかけて強風が吹き荒れたため、多くの花粉はそれにより吹き飛ばされたものと思います。本日の観察では、結構な量の花粉が残っている雄花
が20%程度見られる木もありましたが、ごくわずかの花粉のみが残っている木が多く、中には既に雄花がかなり落下している木もありました。本日は朝から雨
が降って
いますが、それでも枝を振ると花粉が飛散する木もありました。しかし、さすがにこの雨では花粉は木の周辺に落ちてしまうでしょう。あとは標高の高い場所に
どの程度花粉が残っているかが問題で、今後はスギ花粉の捕集数も少なくなると思われますが、まだスンナリとは終わらないかもしれません。もともと平年をか
なり上回る飛散数を予測していましたが、そ
れをはるかに上回る大量飛散となっており、3月17日までで、4900個/cm2を超えました(平年の2倍以上)。---(3月20日)
- 標高の低いところのスギ花粉はほぼ放出が完了したようですが、標高600mの大平山山頂のスギの木にはまだ花粉が残っていました。さらに高い
場所にもまだ花粉が残っていると思われますので、地区によっては少ないながらもまだしばらく花粉飛散が続くでしょう。ヒノキ科も県内全域で飛散しており、
一部地区では多くなっていますが、本格飛散はこれからです。カバノキ科花粉も飛散しています。本日は、スギの枝の動画もブログにアップロードしました。-
--(3月27日)
- スギ花粉は減少しており、このまま徐々に終息すると思いましたが、ここ数日、再度捕集数が増えています。カバノキ科ハンノキ属のオオバヤシャ
ブシも今年はたくさんの花が着いており、カバノキ科花粉の捕集数も増加しています。スギ花粉症の方もまだ注意が必要です。---(4月5日)
- 当測定点では、4月12日に一旦スギ花粉飛散終了の定義(3日間連続して0個が続いた場合の最初の日)に該当しましたが、その後再度少数のス
ギ花粉が捕集されています。ヒノキ科花粉の捕集数も減少しており、平地のヒノキは既に花粉放出を終了しているものが多いようですが、標高の高い部位の花粉
の残存や植物の種類によって開花が比較的遅いもの(ヒノキ科のネズなど)もありますので、ヒノキ科の花粉飛散はまだ続くものと思われます。---(4月
17日)
- 当測定点の今シーズンのスギ花粉総数は、1614個/cm2で平年並み(平年値1770個)、ヒノキ科花粉総数は4月30日までで、910個
/cm2(平
年値は715個)と平年をやや上回る値でした。---(5月3日)
当測定点の捕集状況
山口県内のスギ・ヒノキ科花粉飛散状況
(データ提供元:山口県医師会花粉情報委員会)