スギ・ヒノキ花粉飛散状況
(2012年1月1日〜,於宇部市岬町)
- 1月1日に柳井市と平生町の測定点で本年初めてスギ花粉が捕集され、同日が2012年の山口県における「スギ花粉初観測日」となりました。両
側定点ともに、1月3日まで連続してスギ花粉が捕集されています。特に平生町の測定点では、昨年秋からほぼ連続してスギ花粉が捕集されているようで
す---(1月5日)
- 当測定点では、1月8日が本年のスギ花粉初観測日となりました。---(1月9日)
- 2月22日に、長門市と山口市の測定点で飛散開始の定義に該当し、同日が本年の山口県におけるスギ花粉飛散開始日となりました。---(2月24日)
- 当測定点では、2月24日がスギ花粉飛散開始日となりました。---(2月26日)
- 気温の低い日が続いたため花粉飛散の少ない状態が続いていましたが、3月2日から急に捕集数が増えてきました。昨日はほぼ全日雨であったため
に飛散が抑制されましたが、多くの雄花を着けた木も少なからず認められますので、今後は雨が降らなければ飛散数が多くなるものと思われます。ハンノキ属花
粉も少数ながら飛散しています。---(3月5日)
- 昨夕、宇部市内のスギの木を観てきました。枝を揺らすと、大量の花粉が放出され、非常に花粉が飛びやすい状態になっていました。その時点で、
70〜80%の雄花にほとんど花粉が残っている状態と思われました。しばらくの間、雨が降らなければ大量の花粉が飛散します。周辺のヒノキは、開花まで
まだ時間がかかりそうな状態のようです。---(3月9日)
- 上記の写真と動画をブログに掲載しました。花粉情報インデックスのページからお入り下さい。---(3月9日)
- 前回報告時以後多くのスギ花粉が飛散し、3月15日の時点で同じスギの木の花粉はかなり減少していました。既にほとんど花粉が残っていない雄
花も多数みられますが、まだ多くの花粉を保持している雄花もあり、全体として約20%程度花粉が残っている印象を受けました。標高の高い場所の木にはそれ
以上の花粉が残っている可能性がありますので、もうしばらくスギ花粉は飛散するでしょう。周辺のヒノキ雄花の成熟度は今一つという感じでした。ブログもご覧下さい。---(3月16日)
- 3月18日、20日と西部(宇部市)、北部(美祢市)のスギ、ヒノキをみてきました。宇部市の観察木は、3月15日の状態から大きな変化はな
く、まだ10%以上の花粉は残っている印象です。宇部よりも気温の低い美祢市の定点では、多くの花粉を保持している雄花が20%程度は認められ、枝を振る
と結構な数の花粉が出ます。しかし、既に花粉を放出し終わった雄花もあり、これらは触るとポロポロと落ちてしまいます。より気温が低いと思われる標高の高
い場所ではさらに多くの花粉が残っている可能性があり、まだまだ多数の花粉が飛散するものと思われます。ヒノキも県内で捕集数が増えてきましたが、まだ開
花に至らないものがほとんどのようです。ブログもご覧下さい。---(3月20日)
- 本日は風が強く、空気が冷たく、中部地区の大平山(防府市、標高約600m)は小雪がちらついていました。大平山のスギ雄花は昨年よりも少な
目ですが、標高500m程度と思われる場所のスギの雄花には既に花粉がほとんど残っていませんでした。山頂付近のスギ雄花は数がかなり少なく、見つけるの
に苦労するような状態ですが、確認できた雄花のほとんどにはまだ花粉が残っており、触ると花粉が放出されました。さらに標高の高い場所のスギ雄花にも花粉
は残っているはずですので(雄花の数や残存花粉の量の確認はできませんが)、スギ花粉飛散はもうしばらく続くものと思われます。---(3月25日)
- 大平山中腹のヒノキも雄花の数は少な目で、まだ十分に成熟していないものが多いようですが、一部は花粉嚢の膨らみが確認でき、そろそろ花粉を
放出しそうな状態でした。また、カバノキ科ハンノキ属のオオバヤシャブシは、麓から山腹のほとんどが満開状態でした。山頂付近の花序の多くはまだ成熟途中
で、開花までもう少しの状態でした。ブログの写真もご覧下さい。---(3月25日)
- 4月30日までの当測定点の花粉総数は、スギが921個/cm2、ヒノキが178個/cm2でした。当測定点を含め、西部地区は例年通り少な目ですが、県内測定機関の平均値は、スギが2110個/cm2と予測通りで、ヒノキは345個/cm2と予測を下回りました。---(5月1日)
当測定点(山口県宇部市)の捕集状況
山口県内のスギ・ヒノキ花粉飛散状況
(データ提供元:山口県医師会花粉情報委員会)