2000年のスギ花粉数の予測(山口県):700〜1000個/cm2程度
(着花指数からの推定)着花指数とは,着花の程度を表すもので,ここでは便宜上
{ある木において雄花序をつけている枝の割合(%)}×{枝の平均的な雄花序の数}
で求められる数値としています.解説:
1999年の山口県の夏は降水量が多く,日照時間は少なく,7月の平均気温は最近6年間で最低と,スギ雄花の分化には不都合な条件となりました.しかし,木によってはたくさんの雄花をつけているものもあります.
ここ数年の着花指数をみると,花粉数の少ない年にも着花指数の高い木もあります.この傾向は,若い木に多いように感じています.また,花粉飛散総数と着花指数の相関しない木もあります.
花粉飛散総数と着花指数が同じパターンで増減する木(Ka,Mt,Km地点)のみから推定すると,現在の着花指数は1998年のシーズン前の着花指数と同程度の値であり,従って,山口県における2000年の県内の平均スギ花粉飛散総数は700〜1000個/cm2程度と予測しています.これは本年のシーズンの半分以下の値です.
棒グラフは,シーズンスギ花粉総数(左軸)
折れ線グラフは,着花指数(右軸)
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