2008年のスギ・ヒノキ科花粉飛散について(結果)
 昨年秋の着花状態から、山口県内の花粉測定機関の平均値として、スギ総数は2000個/cm2程度と予測しましたが、 実際は1750個にとどまりました。 平年値(1900個)をわずかに下回る数で、 予測の87.5%の値でしたが、今シーズンの雨の多さを考慮すると、そこそこの結果と考えます。
 一方、ヒノキ科花粉につきましては多くの課題を残す結果となりました。昨年秋の花芽調査の結果から、平年(690個/cm2)を大きく上回ると予測しま したが、実測値は平年値と同じ690個/cm2でした。
 本年のヒノキ科シーズンのピークを少し過ぎた時期に雄花の観察を行ったところ、やはり多くの成熟した雄花が確認されましたが、この時期においても、未だ に花芽のままのような未成熟の花も高率に認められました。ヒノキは花芽がすべて成熟するわけではないようです。従って、ヒノキに関しては花芽調査から花粉 飛散総数を予測することは困難と思われ、来年以降の予測も苦労しそうです。


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