2011年のスギ・ヒノキ科花粉飛散について(結果)
前年秋の観察定点における雄花の良好な着花状態から、2010年のスギ花粉総数を、県内測定施設の平均値として、平年
値(最
近10年間の平均)2200個/cm2に対し、1.5倍強の3500個程度と予測しました。飛散開始日は2月18日と比較的遅めになりましたが、その後急
速に花粉数が増加し、3月2日には1日の花粉数としては過去最高の3300個を光市の測定機関で捕集するなど、県内全域で非常に多くの花粉が飛散し、シー
ズン総数も過去最多の5220個に匹敵する5200個/cm2の平均飛散数となりました。県内の3月から4月上旬の降水量が平年の約30%と少な目であっ
たことも影響したと考えられますが、昨夏の猛暑の影響で、雄花の着花が予測以上に多かったことが主な原因と思われます。しかし、飛散数は地区による差が著
明で、北部、中部、東部は平年の2倍以上の花粉を捕集した測定機関が多かったのですが、西部はほぼ平年並みの飛散総数でした。
一方ヒノキですが、こちらも平年の1.5倍の飛散総数であった2009年以上の着花状態と考えていましたが、4月30日の時点で、県内測定施設の平均値
として、過去最多の2005年 (2040個)を上回る、約2200個/cm 2(平年値820個)と、平年の倍以上の総数となりました。