2015年のスギ・ヒノキ花粉飛散について(結果)
前年秋の観察定点における雄花の着花状態から、2015年のスギ花粉飛散総数を、県内測定機関の平均値として、平年値(直近10年間の平均)約2,800個/cm2に対し2,400個/cm2程
度と予測しました。花粉飛散総数の実測値は1,570個と、予測の約65%の値となりました。今シーズンはスギの飛散期に周期的に雨がよく降りましたの
で、その影響が大きいと思いますが、昨年夏に降水量が多く、日照時間が少なかったため、観察木以外の多くの木の着花状態が比較的不良であった可能性もあり
ます。スギ花粉飛散開始日は2月3日で、最多飛散日は 2月26日でした。
一方ヒノキは4月30日の時点で約170個の飛散総数でした。昨年よりも少ない着花状態でしたが、昨年(1,685個/cm2)の10%程度という非常に少ない平均飛散総数となりました。最多飛散日は4月2日でした。ヒノキはもともと数の予測が難しいため具体的な数値の予測はしていませんが、ここまで少なくなった原因はよくわかりません。