宝泉寺跡のイブキ
56. 法泉寺跡のイブキ

通称 法泉寺のシンパク
場所 山口市滝町(法泉寺)
    県庁の西側山口大神宮の道を上り2分岐するところで
     五十鈴川ダムに向かって左折。しばらくして急坂にな
     る手前で右折、直進するとダム堰堤下に数台程度の
     駐車場がある。現地は途中で左側に表示がある。


指定 国天然記念物(1928)
大きさ 根元で3分岐。主幹3.75m(目通り)東側2.40m(目)
      西側(倒壊)0.96m(目)
      約13m(高さ)表示では推定樹齢800年とされる。

種の概要 36再
  ヒノキ科・常緑高木。一名イブキビャクシン。雌雄別株〜稀に同株。本州の主として太平洋側に分布しており、県内では瀬戸内海東部の島嶼、下関市から飛んで阿武町にのみ自生が見られる。大きいものは幹周6.28m(2.00m径)、高さ25mに達する。心材は暗紅褐色で堅く床柱として賞用されるほか、古くより庭園樹として社寺に多く植栽されている。
  シンパクとして指定されている。シンパクはミヤマビャクシンともいい、イブキビャクシンの変種。本州〜九州の内陸部の深山〜高山に産し、低木(凡そ0.5m以下)〜伏臥屈曲斜上するものをいう。

由緒ほか
  臨済宗。創建年代は不明。明応4年(1495)に没した大内政弘は法名を法泉寺殿直翁真正といい法泉寺に葬られたという。天文20年(1551)には大内義隆が陶晴賢の謀反に対して兵を構えた巨刹で(山門の脇に植栽!)大内氏滅亡後廃絶した。栄華を極めた大内氏の最後をみつめた樹であろう。

法泉寺跡のイブキ                                  撮影2002.05

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