「萩焼」の「重要無形文化財(俗称「人間国宝」)」への道 = 「文化財保護法」の「無形文化財」制度と共に歩んだ「萩焼の歴史」=
● 小山先生の評価≠ニアドバイス≠フこと |
構 成 下線部をクリックするとそこに飛べます〉 小山先生の評価≠ニアドバイス=@ [1] 小山先生の評価 ─ 12代坂倉新兵衛氏をまず検討 ─ [2] 小山先生による「伝統工芸展」での技の披露≠フ勧め [2]−(1) 県が知らず≠ヘ休和氏が言ったとすれば間違い [2]−(2) 「県指定」・「工芸展入選」・「記録選択」の事実≠ニしての順序≠ヘ逆 [3] 新兵衛氏も「記録選択」にという小山先生の残念な予告 〈参考〉 休雪白=≠サのきっかけ≠ニなった小山先生への「来県調査」の御願い [4]休和氏の出発≠ヘ、プライド≠ニプレッシャー≠フはざま≠ゥら |
小山先生の評価≠ニアドバイス |
[1] 小山先生の評価 |
「左」の絵は、漫画『美味しんぼ』の「唐山唐人」(画=花咲アキラ氏)です。 この風貌は、唐九郎氏に似ていますが、私の調べた限りでは、性格は随分違うと思います。 |
[2] 小山先生による「伝統工芸展」での技の披露≠フ勧め |
「(この昭和31年秋に)東京(三越)で行われる『第3回日本伝統工芸展』(が、推薦≠ノよって応募が可能になるということ)を県の担当者(もまだ正式発表前であっため)知らず(、小山先生が6月の段階で教えてくださり、かつ、推薦してくださることになって)」 |
この「はがき」が中国支部≠ナはなく、九州支部とあることに、「山口県」の位置≠ェわかると思います。 「中国地方」でありながら、「九州支部=この場合は佐賀県」から、「入会」の勧誘があったというのですから。 この中の一応支部会員となり、更に中央の本部会員推挙を受ける手順の由、これも小山先生指示による事と思ひます≠ヘ、休和氏の思い違いです。 小山先生から、「記録選択」は、ほぼ間違いないという知らせを頂いていましたから。 「記録選択」であれば、「文化財保護法」の公開≠フ「規程」からして当然=A「正会員」となるのです。 ただ、この中のこれも小山先生指示による事と思ひます≠ニいうことが、このことがわかってもらえると思う≠ニいうことです。 「写真」から文字が読み取れないようでしたら、次をクリック≠オてください。
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[3] 新兵衛氏も「記録選択」にという小山先生の残念な予告 |
「写真」はいずれも休和氏の「重要無形文化財指定申請書」からのものです。 「上」の「写真」の終わりから4行目以降に、 其の作品はその大小を問わず多分に白釉を流し、世上、休雪白と称するに至りて、一般萩焼窯にても之に倣ふもの多く、遂に近時の萩焼とて一転機を画し、現今の隆昌の機運を招 までが見えていますが、おわかりでしょうか。 次頁に、 来せるは大なる変革となすべきなり。 と続きます。 「左」の「写真」は、 又これと別個に抹茶碗の施釉に休雪白と称へらるものは牟礼長石、和薬長石、灰を混合せる濃釉にして、これを茶碗の地釉の上に二段掛として、焼成するときは、頗る荒□入を来し茶白色の軟釉は地薬と著しく変化して、片身替りとなり、萩茶碗の特長たる茶馴より来る、所謂萩の七化げ現象を更に効果的ならしむるものにて、是又古萩作品に比類なく、その素地独自の作風に加へ、この濃釉を以て一見休雪茶碗と呼ばるるに至りたり。更に同釉井戸写茶碗に於ては素焼を省き生掛とし、完全なるカイラギを現出して現在休雪茶碗中得意の作として挙ぐべきものにて、如述の釉薬は萩窯中最も特異性あるものと称すべきものなり。 とある「箇所」ですが、少し写っていない文字もあります。 |
[4] 休和氏の出発≠ヘ、プライド≠ニプレッシャー≠フはざま≠ゥら |
作家の太宰治が生前、好んで口にしたというヴェルレーヌの言葉が、津軽の「芦野公園」にある「太宰の文学碑」に刻まれています。
撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり と。 中央の「鉄格子」は、「人間の道には狭いけわしい一つ一つの門がある」ということを意味するのだそうです。 私の[プライド≠ニプレッシャー≠フ狭間(はざま)]という言葉を文学的に&\現すれば、こうなりましょうか。 第一回の「芥川賞」の候補になるなど、一応の名声≠ヘありながらも、なりふり構わずほしがった「芥川賞」を手にすることなく、入水自殺をして果てた太宰のことを思うと、この言葉が、大きな意味を持っているように私には思えます。 |