午頃厚狭で 午頃厚狭で


差出人 小山冨士夫先生
  受取人   河野英男  
     [手紙]  昭和31年5月25日付

復上  
五月二十二日附御手紙拝見、六月三日にたちますが、途中京都による用件が起り、京都から夜行で熊本に直行、展観の準備致す約束を致していますので、行きには残念ながら御寄りいたしかねます。
六月六・七・八と熊本、九・一0・一一佐賀県下の調査致しますので、十二日朝福岡をたち、午頃小郡、もしくは厚狭で御目にかからせていただきたいと思います。
時間は、一一日中に御宅の方へ電報致します。
小郡か厚狭かどちらで御目にかかるのが適当かは、二日までに拙宅宛(住所あるも省略)に御教示下さるか、もし間にあわなければ九日迄に(住所あるも省略)永竹威(佐賀県文化財主任)気付にて御手紙いただきたいと思います。
 一筆とりあえず御返事迄

   五月二十五日

小山冨士夫

河野英男様




[参考]
5月7日の「手紙」=自費で@ァち寄ってやろうと伝えてくださったもの
5月24日の「はがき」=自費で≠繰り返し記しておられるが、[6月12日]と、日時を特定されておられる。
  5月25日(この「手紙」)=英男の「手紙」が行き違いに届いたため、前と内容はほとんど同じだが、お会いする場所を「厚狭」と提案されているのが、新しい内容である。