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モクレン通信

1998年4月vol.1

木蓮(もくれん)
庭木にする落葉高木。三・四月頃、葉に先だって、赤柴色、白色で大型の花をつける。 (モクレン科)木蘭とも書く

のモクレンの木は今、たくさんのつぼみをつけています。
やっぱり南側のつぼみから大きくふくらんできています。

花が咲くと天気がとても心配になります。
霜が降りると真っ白い花が茶色になってしまうのです。

だけど落葉樹は本当にいいものです。
四季がはっきりします。
毎年、ひとつも間違えないで、つぼみをつけ、花を咲かせ
新しい葉を出し、葉を落とし…
どの季節のモクレンもとても美しいのです。力強いです。
そうして何十年も生きています。

の間、ちょっと悲しいことがありました。
この頃、水彩絵の具を使う子供が減ってきたのです。
道具を出したり片付けたりが面倒くさいのかなと思い、何気なく聞いてみたら、
「だって絵の具を使うとよごれるでしょ」
「絵の具がもったいないもん」という返事でした。
Mercrediの日は、一番ボロちゃんの服を着て来て下さい。

いくらよごれてもいいように。
絵の具がどこについても平気なように。
そして、家には絵の具がついたり、とごれたりして困るものはひとつもありません。
私はあんまり掃除が好きではないけれど、雑巾を持って子供たちの残していった
絵の具のとびちった跡や、スケッチブックからはみだした跡と向かい合うと、
ほほえましく、なぜかとても愛しい気分になれます。
絵を描くとよごれてあたりまえ!!
Mercrediの時間だけはお行儀なんかどっかいっちゃえ!
お口にチャックもいりません。
30分でも1時間でも5分でも、楽しく思いきり夢中でいい絵を描いてほしいのです。
ただ、狭い台所なので、それだけお友達との距離がなくなります。
自分の陣地に入られたり、はみ出したり…色を借りたり貸したり…
その辺、いい関係やルールが出来つつある気がしています。見えています。

※「もったいない」もいい意見なので次号でお話させて頂きます。