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人間関係ファシリテーションの理論 *menu* コンテントとプロセス ラボラトリー 体験学習の循環過程(途中まで) ■コンテントとプロセス 「コンテント」と「プロセス」、人間関係ファシリテーションにおいては基本となる用語だが、巷で使われている言葉とは意味が異なるので混乱を招きやすい。 ○コンテント:話の内容や話題(テーマ)、会議の内容、議題、課題や目標、話されている言葉、しぐさや態度など。よく現れているもの。比較的たやすく取り上げられるものである。 ○プロセス:心の中や関係の中で起こっていること。コンテントと同時に起こっているものであり、コンテント以外のすべて。 4段階のプロセス ・個人内プロセス(自分の中に起こっていること) ・対人関係のプロセス(相手との関係の中に起こっていること) ・グループ内のプロセス(グループの中に起こっていること) ・グループ間のプロセス(他のグループとの関係の中に起こっていること) 海上に出ている氷山=目に見えて起こっていること。水面下で起きていることは見えていない。 しかし、我々の目に見えているものは、目に見えない多くのことが影響しあった結果の姿である。 「見えない」とは言っても、注意深く観察することで、推測することができることもある。プロセスは、様々なシグナルとして表される。たとえば、「分かりました」と言いながら口をとんがらかせている・・そのシグナルのことをCue(キュー)と呼びますが、それを無視して物事を進めていると、どこかで摩擦が生じたり、うまくいかなくなったりする可能性があるため、プロセスに目を向けて、そこに関わることは、人間関係において重要なことです。 ■ラボラトリー ラボラトリーとは、いわゆる実験室という意味ではなく、日常ではなかなかできないことを安心して試す、実験を試みることをさします。また、このラボラトリーの場では、実験者でありながら自らが被験者であるという二重構造となっているのが特徴です。このようなことから、ラボラトリーでワークを行う場合には、“どこか他の場所で・以前あったこと”について話すのではなく、“今・ここで”起こっていることを扱うことが大切です。 これがなかなか難しいのですが、プロセスに学び、プロセスに生きることで、人は成長することができるというのが基本の思想です。常に、Here and Nowを心がけましょう。 ■体験学習の循環過程 体験学習による人間関係のトレーニングは、このサイクルを回すことによって進められます。 体験:実習の実施 指摘:体験で起こっていたこと(プロセス)を丹念に拾い出す 分析:なぜそのことが起こったかといったことを検証する 仮説化:分析から言えることは何か、次はどのようにしたいか、といった考察をする 人は自らの体験を基に様々な価値観や自己概念を形成し、日常に起こる出来事をその価値観や自己概念に照らし合わせて解釈・理解している場合が多い。(続く・・) 2007.9.19更新 (注)ここに記載してあることの文責および著作権は、ファシリテーション リーブスにあります。 |
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