『源氏物語』もさながらの上級貴族の暮らしを 描いた「舞楽図」(住吉広行筆・江戸時代中期)
江戸時代初期に狩野派の絵師によって 描かれた「源氏物語絵巻(桐壺段)」 江戸時代前期
「源氏物語」とともに和風文化の最高峰とされる仮名文字の名品、国宝の「古今和歌集(高野切本) 巻八」(平安時代後期)
ハマグリの内側に源氏絵を描いた「合貝(あわせがい)」(江戸時代後期、八重姫婚礼道具のうち)
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毛利博物館では、令和6年度最初の企画展「『源氏物語』の時代-摂関政治と大江一族-」が始まりました。
『源氏物語』に描かれた優雅な貴族社会は、一見すると政治に興味を失ったかの様相を示しますが、それは、学識や経験をもとに各種の問題を解決する力を身につけた中堅官僚としての中級貴族が、下から朝廷を支えていたからです。 毛利氏の祖となる貴族、大江氏もまたそのような中堅貴族の一人でした。 本展覧会では、毛利家伝来の「源氏物語絵巻」を一挙に公開して『源氏物語』をとことん紹介するとともに、平安時代を代表する毛利家の名品、国宝の「古今和歌集(高野切本)」や「史記呂后本紀第九」などを公開し、物語の背景となった貴族社会の姿を紹介する企画です。
本企画をとおして、平安朝の華やかな貴族生活と、それを下から支えていた大江氏ら実務官僚が、やがて力を蓄えていく様子をご理解いただければ幸いです。
会期中5月6日(月・祝)と5月25日(土)には、展示会場にて担当者が直接解説を行うギャラリートークを実施します。ぜひご参加ください。
会期は6月2日(日)までです。
毛利氏庭園では、ツツジはまもなく散りそうですが、ツツジやフジに代わってアヤメが見頃を迎えそうです。カエデの新緑も鮮やかです。ぜひあわせてご覧ください。 ぜひあわせてご鑑賞ください。 |