次郎左衛門雛の段飾り
有職雛の御殿飾り
雛道具
立雛図 松村景文筆
|
まだまだ寒い日が続きます。しかし、暦の上では春なる立春を迎えると、毛利氏庭園では梅やつばきが花ひらくようになりました。
この季節に合わせて、毛利博物館では恒例の、毛利家伝来の雛人形を公開しています。
今年の展示は、丸顔が愛らしい「次郎左衛門雛」と、三十体以上の人形が勢揃いする「有職雛」の二本立てです。 「次郎左衛門雛」は所用者こそ不明ですが、大名家の内裏雛にふさわしく堂々とした姿に、同じく幕末に作られたと思われる「楽人人形」と、毛利家の家紋である「沢瀉(おもだか)」をあしらった豪華な雛道具とともに、段飾りにして皆さまをお迎えしています。
「有職雛」は、御殿の中に内裏雛だけではく、付き従う公家と官女が、まさしく平安の御代を再現したかのように賑々しく飾り付けられています。随身や白丁、楽人もあわせると、賑やかな雛まつりを彷彿とさせます。
そのほか姫君の衣裳や、豪華な調度品など、毛利家の姫君の生活を今に伝える品々も公開しています。
毛利家ならではの豪華な雛人形をぜひこの機会にご覧ください。
会期は4月7日(日)まで、会期中の休みはありません。 |