阿弥陀寺 アジサイ保存会

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交通アクセス
所在地
東大寺別院 阿弥陀寺
〒747-0004
山口県防府市牟礼1869
TEL 0835-38-0839
FAX0835-38-0839
阿弥陀寺のアジサイ一覧

阿弥陀寺全景−上空からの航空写真【沿革】
治承四年(1180年)に焼失した奈良東大寺復興の大勧進職を務めた俊乗房重源上人により、阿弥陀寺は東大寺の周防別所として、文治三年(1187年)に建立されました。

当時の境内は東は木部山、南は木部野を横切って、半上峠(
はんじょうだお)に向かう旧街道、西は今の多々良山、北は大平山に至る広大な地域を占め、この中に浄土堂をはじめ、経堂、鐘楼、食堂(じきどう)および実相坊、成就坊など多くの支院僧坊がありました。
上人はこれら阿弥陀寺の経営のため、本寺を建立すると同時に寺領として25.9ヘクタールの田畠を寄付されました。
僧坊は長い年月を経る間に火災や倒壊などの災難が多く、廃寺となり、いまはただ本寺のみが残っています。

阿弥陀寺のアジサイ一覧
重源上人の座像重源上人坐像
重要文化財:鎌倉時代
日本最古の寿像といわれ、よく老僧の風格をあらわしています。
鎌倉肖像彫刻の傑作と言われています。

平成三年、大英博物館の要請に応じて英国へ貸し出されました。

鉄宝塔、水晶五輪塔の写真鉄宝塔国宝:鎌倉時代
重源上人が願主となって建久八年(1197年)に鋳造したものです。鋳工は東大寺の大仏を鋳た日本鋳師を代表する、草部是助・是弘、助延たちでした。屋蓋部・塔身部・基壇の三部を分鋳し組み立てています。相輪部は後に補修したものです。塔身部にはもともと両面開きの扉がついていて、その中に仏舎利七粒を納める水晶五輪塔(国宝:右図)が安置されていました。
 
湯屋の外観湯屋重要有形民族文化財
建坪47.38u、焚口・鉄湯釜・湯船(石材)・洗い場(石畳)・脱衣場からなり、湯屋内部写真
湯釜と湯船を別々に設けた鎌倉時代以降の古い様式を伝えるものです。
現在でも7月の開山忌には湯を立てて入浴を行っています。

石風呂
重源上人が東大寺用材の伐りだしに従事する人夫たちの病気治療や披露回復のために設けたもの(右下)と伝えられています。
鎌倉時代のサウナというところでしょうか。
新しい石風呂(下)では、地元の世話役が毎月第1日曜日に定期的に焚いています。神経痛や腰痛によく効くそうです。
新しい石風呂の外観写真(建屋で保護)
重源上人時代の石風呂と言われている写真
金剛力士像重要文化財
「阿形の写真」吽行の写真仁王ともいいます。寺門(仁王門)の左右に安置され、仏法の護持にあたる像で隆々たる裸体の忿怒尊ですね。
ヒノキの寄木造りで、玉眼をかん入しています。
顔面、頭、胴の仕上がりが特に優れていて、地方には珍しいできばえです。

堂々とした体躯、力量感あふれる雄健な表現は鎌倉初期彫刻の特徴を遺憾なく発揮しており、快慶一派の作とみられています。
たいへん優作であるといえます。


重源上人像とともに大英博物館から展示依頼が来ましたが、輸送が困難で断念しました。
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