●注意事項● |
○所長のコラム集○ 姉歯元設計士による構造耐震偽装の問題、木造住宅での壁量不足事件など建築業界について物申す! 〜COLUMN 14(07.09.20)〜 〜COLUMN 13(07.07.09)〜 〜COLUMN 12(07.06.11)〜 〜COLUMN 11(07.05.29)〜 〜COLUMN 10(07.03.20)〜
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○2×4工法の利点、特徴○
●木造住宅の傑作部分を集約した「2×4工法」●
ツーバイフォー(2×4)工法は、北米・カナダで生まれ育った木造建築工法です。
我が国伝統の在来木造が柱と梁で作られている軸組み構造であるのと違って2×4工法は、壁の面と床とで構成される枠組壁工法です。
2×4工法の名前は使用する規格化された木材の断面が2インチ(4センチ)×4インチ(9センチ)の部材を豊富に使うことに由来があります。
2×4工法の大きな特徴は、その工法が合理的なことです。
使用する木材、釘、補強金物などすべてが、JISやJASで規格化され、使用方法もシステム化されてます。
その出来映えが大工さんの腕に左右されやすい在来工法に比べ、常に一定した品質が保証されます。がっしりとした6面体構造。
面剛性に富むこの構造体が、外的圧力をあらゆる部分で受けとめ、優れた強度を発揮します。
タテ空間の広がりとして吹抜を設けたり、大きなリビングルームの構成や屋根裏部屋など、オープンスペースが可能です。
住空間の魅力を無限大に拡げてくれるのは、2×4工法ならではの特徴です。
また、伝統的な和室も味わい深く表現いたします。設計面では、非常に柔軟で自由性をもっていますのでドーマ等、多彩な空間設計が可能です。
●地震や台風、火災に高い性能を発揮するツーバイフォー工法は、 質の時代にふさわしいハイグレード住宅●
○耐震性と耐風性○
地震や台風にもびくともしない構造です。ツーバイフォー住宅は、床面と壁面とで構成された壁式構造です。
地震や台風などで外力が加わった場合、その力は、すべての壁や床に分散されます。
在来軸組み工法のように柱やスジカイに力が集中することはありません。
耐震性と耐風性の高さが評価され、我が国でも3階建を造ることが認められています。
平成16年には、(社)日本ツーバイフォー建築協会が耐火構造認定を取得したことにより、条件付ながら4、5階建ての建築が可能となりました。
今後の更なる発展が期待されます。
○防火性○
各室防火構造、出火しても燃え広がりません。
ツーバイフォー住宅は、壁面、天井面全部に木材を覆い隠すセッコウボードを貼りめぐらせています。
結晶水を含んでいるセッコウボードにより、耐火性のうもひときわ群を抜いています。
建設省の行った実大火災実験でも出火後10分で一般木造はほとんど火に包まれてしまったのに、ツーバイフォー住宅は、小火程度の状態でした。
つまり、家全体が火災になるまでの時間が長いため、初期消火活動で火災を防げ大切な財産を守ることが出来ます。
○気密性と断熱性○
冷暖房費に大きな差が出る省エネ構造。ツーバイフォー住宅は、省エネ住宅といわれています。
外壁材、構造用合板、断熱材、セッコウボードなどで、効率よく、外部の暑さ、寒さをはね返し、非常に気密性の高い構造です。
冬の隙間風をなくし、夏の暑さから壁面の温度上昇を防ぐことが出来ます。
住み心地の良さが省エネ住宅を生み出し冷暖房費を大幅に節約することが出来ます。
○耐久性○
常に腐朽防止状態を保ち、抜群の堅ろうさを確保。腐朽に必要な条件(水、温度、酸素、養分)のうち、
水を断ち、木材を乾燥状態に保つことに主眼をおいて、規定された処置を行っています。床には、防湿フィルムを敷くか、ベタにコンクリートを打つ。
外壁、屋根の下地材の上等に防水紙を使用、更に換気口を有効な位置に充分設けて施工します。
特殊な方法で、結露に対処する2重壁式工法を用い、構造的に強いだけでなく、湿気面にも対処した方法の工法は、更に耐久力を増します。
詳しくは、監修した本が出てますので、見てください。
「越澤 治」氏、著作の2×4住宅マニュアル本が、 山海堂から発売中です。
2×4工法について素人でも解りやすく解説してあります。画像や写真も多数収録。
書店で見かけたら是非、手にとって見てください。 2,415円(税込)にて。