今年の1月に長崎市内で、九州の友人5人と久しぶりに飲む機会が有りました。
長崎の郷土料理に舌鼓を打ちながらビールを飲んだ後は、芋焼酎でも・・・という話になり、
私はすかさず『吉兆宝山』のボトルを頼み、それぞれが思い思いの飲み方でグイッと飲んでもらいました。
私が「どう?美味しいでしょ?」って友人に聞いたら、全員が「美味しくないよ、これ」だってさ。ガ〜ン!
いくら芋焼酎が嗜好品だとはいえ、本場九州(鹿児島、大分、長崎、福岡2)の人全員から「美味しくない!」って
言われちゃったよ。が〜ん。歯に衣を着させないで思ったことをストレートに表現するんじゃあないわさ。
鹿児島では「さつま島美人が一番飲まれているし、都会のお嬢さんが好む味と本場は違うよ」だってさ。
そう言われてみて初めて「そうなの?」って思い、おいらはすっごくショックで、しばらく落ち込んでいましたが、
また気を取り直して自己中の芋焼酎コンテンツをUPするから、期待をしないで温かく見守ってね(おうる
蔵元限定 「酔宝」
製造元が分からなくなってしまいましたが、ネットでは紹介されていないようです。
開栓して臭いをかぐと、ごく普通の芋焼酎の香りで、アルコール臭に際だちは有りませんでした。
また、生地を口に含んでも舌に刺さるようなアルコールのツンツン感はなく、「2,300円なら許す」
みたいな思いの方が強く残りました。
水割り、ロックとそつなく飲めるのですが、この芋焼酎のオススメの飲み方は、ズバリお湯割りです。
それって、びっくりするほど美味いって言うのではなく、芋の個性がよく引き出されて味わい深く
なるという表現がベストかしら?
余り出回っていないみたいだけど、店頭で見かけたら、また買うかって?・・・答えは難しいね。
○ 水はいつものアルカリイオン水です。 価格 2300円
「千鶴」 神酒造株式会社
お店の商品紹介では「全日本国際酒類振興会コンクールにおける選び抜かれた名品の時代と
題したいも焼酎部門で1位を獲得した焼酎」とあり、気になったので購入しました。
まだ飲んだことはありませんが、この千鶴の原酒を2年間、カメ壷の中で熟成させたものに、麦焼
酎を加えたのが「いも神」だそうです。
さて、黒麹仕込みとは思えない芋焼酎に出来上がっています。黒麹の強烈な個性は有りません。
それだから故か水割りやロックげガンガン飲めちゃいます。また、お湯割りにするとほのかな芋の
香りがしますが、やはり個性的な香りと味わいとは言い難い、ちょっと控えめな味わいでした。
○ 水はいつものアルカリイオン水です。 価格 2300円
薩摩くろ「七夕」 田崎酒造株式会社
黒麹仕込みで一年貯蔵の芋焼酎です。「芋焼酎2杯目」のbVで紹介している「七夕」は、熟成具
合が違う白麹仕立てだそうです。もう一つの白麹仕立ての「七夕」は、ただ今味わい中です。
さて、黒麹仕立てといっても、口当たりは白麹仕立てとあまり変わらないように感じましたが、徐々
に徐々に黒麹特有の甘みというか味わいが広がってきます。
でもそれは、あくまでも控えめな味わいで、ガツンと鼻に抜けていく黒麹独特の香りは有りません。
それでいて、「この芋焼酎は物足りない」という気持ちになることはなく、有る意味「品の良さ」を感じ
させてくれます。ロックで飲んでみると、香り、甘み、コクが分かっていいかもね。価格もいい。
○ 水はいつものアルカリイオン水です。 価格 1680円
「貴匠蔵」 本坊酒造(株)
黒麹瓶壷仕込みで原料の芋はお決まりの「黄金千貫」です。
開栓して臭いを嗅いでみましたが、芋焼酎の持つ独特の香りは、さほど感じませんでした。
とは言うものの、生地を口に含んでみると、微かな甘みも感じられましたが、個性的な味というか、
「どう?美味しいでしょ」なんて、私に訴えかけるものを全く感じませんでした。私にセンスないかも?
黒麹仕立ての独特の味わいは、少し抑えられているかも知れません。
この芋焼酎のセールスポイントは、「壷瓶仕込みならではの甘みとコク、うまみを持ち、伝統的な
薩摩焼酎の素朴な味わいが楽しめます」とのことですが、「ふ〜〜〜ん」で終わりました。
○ 水はいつものアルカリイオン水です。 価格 1980円 高いジョ〜
薩摩「七夕」 田崎酒造株式会社
田崎酒造さんが白麹で仕込んだ芋焼酎です。ほんのり甘く、ソフトな口当たりのように感じます。
また、ほのかにナツメグのような味わいがあり、 芋焼酎を始めて試される女性の方なんかには
オススメの芋焼酎かも知れません。
但し、ロックと水割りの限定で味わっていただけるのならのお話しです。
私がそれ以外で飲んでいないからなのですが・・・。皆様にもきっと満足いって頂ける味わいです。
もちろん、芋の豊かな香りがしっかりと感じられますので、 芋焼酎を飲みなれた方でも、楽しめる
芋焼酎だと思います。
○ 水はいつものアルカリイオン水です。 価格 1680円
「西尾」 白金酒造株式会社
ここコンテンツコーナーの「芋焼酎5杯目」にUPしました、白金酒造さんこだわりの黒麹仕立ての
1本です。白金酒造さんは本場鹿児島で最古の蔵元だそうで、西郷隆盛もここの芋焼酎を愛飲して
いたそうです。前置きはさておきまして、まず、少し濃い水割りで飲んでみました。
すると、「黒麹仕込みの芋焼酎はこれだ!」みたいな個性的な味が前面に出てきます。
ここの蔵元が造っている「白金の露・黒」と同じ味で、シャープな切れ味みたいな感じです。
言い換えれば、しっかりとした味かな?しかし、その反面、黒麹の個性が強いと言えば強いし、
味に妥協点がないから、この味が苦手な人もきっといると思います。きっと、賛否両論でしょうね。
○ 水はいつものアルカリイオン水です。 価格 1780円
「村城(むらき)」 藤正宗酒造株式会社
この芋焼酎の醸造蔵元は熊本県です。限定品黒麹仕込みと銘打っていますが、生地を口に含む
とアルコールが舌にざらつく感じのツンツン感があります。
しかし、ロックにして少しずつ水を加えて味の変化を楽しむと、芋独特の味が前面に出てきます。
また、黒麹仕込みといっても、白金酒造の同じ黒麹仕込みの芋焼酎に比べると、おとなしくて、もの
足りないくらいです。
また、この蔵元は「天使の分け前」というアルコール38度の米・麦焼酎を造っています。・・・飲んだ
ことないけど・・・。この価格なら○です。
○ 水はいつものアルカリイオン水です。 価格 1480円
「御幣(ごへい)」(無濾過) 姫泉酒造合資会社
ここの芋焼酎コーナー2杯目で紹介した無濾過芋焼酎「黒石倉」が、すごくインパクトがあったので、
店先でこの焼酎を見かけて、即購入しました。姫泉酒造は宮崎の蔵元です。
ですから、さぞかし個性的な芋焼酎だろうなと期待しましたが、ごくごくおとなしく作られています。
開封すると優しい芋の香りがします。生地を口に含みますと、アルコールの強い刺激はなくて、舌触り
がいやに微妙で、自分的には「無濾過ってこんな味だったのかしら?」なんて思うほど、期待はずれ
な結果でした。
でもね、ロックにして、氷が溶けるのを楽しみながら、ちょびちょびと飲んでいると、そのいやに微妙な
舌触りが更に微妙に変化して、まあまあ楽しめましたよ。
○ 水はいつものアルカリイオン水です。 価格 1800円
「桜門」 さつま無双株式会社
この芋焼酎は、ラベルに表記して有るとおりブレンダーの福元義信さんが、腕によりをかけてブレンド
した芋焼酎なのですが、おいら的には「何じゃ、こりゃ〜」の世界でした。
芋焼酎というより、日本酒のアルコール度数高めか、はたまた、米焼酎の出来損ないみたいな味で
した。自分の感性を信じて一生懸命ブレンドされているのでしょうが、はあ?はあ?はあ?の世界から
脱することは有りませんでした。この焼酎に対して悪口を言うつもりは断じて有りません。
ですが、お湯割り、ロック、水割り、割水をしての燗つけ、いずれも「まずい」(失礼)の一言です。
「薩摩宝山」「つわぶき紋次郎」を更に自分なりにブレンドして、どうにか飲めました。本当にまずいの。
○ 水はいつものアルカリイオン水です。 価格 1850円 (高杉、消費者をバカにしてるの?)