大内文化探訪会

会長挨拶

会長:青木正典

 会長:青 木 正 典

 本会は、中世の守護大名・大内氏の大内文化遺跡等の文献的研究及び現地探訪を行い、会員の生涯学習と親睦、健康増進を図ることを目的として昭和57年12月に発足しました。

 大内氏は、百済国聖明王の第三子、琳聖太子を始祖とし、聖徳太子の時代に周防の多々良浜に上陸、多々良氏と称して山口大内に居を定めた、との伝承があります。多々良氏の足跡は奈良時代に遡ることができ、周防国衙の官人であったと言われています。

 その後、大内氏は、14世紀末には、周防・長門・石見・豊前・和泉・紀伊の六国の守護となるなど勢力を広げ、応仁の乱では、西軍の有力武将として乱の終結のため大いに力を発揮しました。また、軍事面だけではなく文化面にも力を入れ、画聖雪舟を招き山水画を完成させるとともに、連歌師宗祇を招聘し「新選菟玖波集」編さんに協力しました。

 このように文武両道に優れて活躍した大内氏の足跡を訪ねて、山口県下はもとより中四国地方、九州地方まで探訪を行うとともに、一般市民を対象とした公開歴史講座を年間5回開催し、市民の啓蒙に努めています。これらの成果をまとめた会誌を年一回発刊しています。

 本会は、研修部・探訪部・編集部・総務部の各部長を中心とした活動を行っています。一昨年は会発足後40周年となりましたが、今後さらに50周年を目指した息の長い活動を行っていきたいと思っています。当会にできるだけ多くの方にご参加いただき、より充実した活動を行ってまいりたいと考えておりますので、一人でも多くの方のご加入をお待ちしております。