スギ・ヒノキ科花粉飛散状況
(2009年1月1日〜,於宇部市岬町)
- 1月6日に周防大島町と宇部市の一測定機関でスギ花粉が捕集され、同日が本年の山口県におけるスギ花粉「初観測日」となりました。---(1
月7日)
- 当測定点では、1月9日が本年のスギ花粉初観測日となりました。---(1月10日)
- 当測定点で、2月4日、5日の両日、1個/cm2以上のスギ花粉が捕集されました。2月4日に飛散開始となりました。---(2月6日)
- 長門市、美祢市、下関市、光市の測定機関でも同様に2月4日が飛散開始日となり、同日が本年の山口県におけるスギ花粉飛散開始日となりまし
た。---(2月6日)
- 飛散開始後気温が高かったためか、急速に花粉数が増加し、2月14日から16日にかけて県内全域で多くのスギ花粉が飛散しましたが、その後は
雨が多く、花粉飛散がやや抑制された状態が続いています。本日北部地区数カ所のスギの木を見てきました。一帯のスギ雄花はまだ開花しておらず、花粉をたっ
ぷりと蓄えた状態でした(写真)。---(2月22日)
- 久しぶりに連日の晴天で、環境省花粉観測システム(はなこさん)によりますと、昨日今日とたくさんの花粉が飛散したようです。本日、日中の花
粉の多い時期が過ぎて、夕方スギの木を見てきました。本日は時間の都合で北部地区の1カ所だけですが、未開花の雄花は2割程度で、8割の花は花粉が少なく
なっていました。しかし、枝を揺らすと結構な量の花粉が飛び散りました。まだスギ花粉の飛散は続きそうです。ヒノキの雄花はまだ十分に成熟しておらず、飛
散はもう少し先のようです(写真)。---(3月1日)
- 当測定点では、3月9日にヒノキ科花粉を初捕集しました。当地ではスギはかなり少なくなり、ヒノキ科花粉が増加しています。3月16日にスギ
とヒノキ科花粉の比率が逆転しました。イネ科花粉も飛散しています。---(3月18日)
- 3月20日に木を観察してきました。花粉を蓄えているスギ雄花はごくわずかになりました。一方、ヒノキ科花粉飛散数はかなり増えてきました。
標高がやや高めの場所のヒノキ雄花は開花直前といった状態ですが、多くの花が着いております。本年は昨年と異なり、ヒノキの花芽は順調に成熟しているよう
で、花芽のままの状態の雄花はほとんど認められませんでした。3〜4月には、ハンノキ属の花粉も飛散します。スギ、ヒノキ科と飛散期が重なりますのであま
り目立ちませんが、ハンノキ属花粉症の方は果物アレルギーをしばしば引き起こしますので、厄介です。宇部市内でハンノキ属のオオバヤシャブシの木が多数確
認されます(写真)。---(3月21日)
- 4月5日の午前10時頃の観察(北部地区、標高やや高め)で、スギは既に花粉の残存は確認できず、雄花もかなり落ちている状態でした。ヒノキ
雄花の中の花粉も少なくなっていましたが、枝を揺らすと花粉が飛散しました。この日は午後から20℃近い気温になりましたが、これまでの最多飛散日である
4月1日を超える飛散数とはなりませんでした。宇
部市
のヤシャブシ(ハンノキ属)は、3月末の時点で早々と花粉を放出し終わっており、花序も大部分が落ちていました。大平山(防府市)にも相当
数のオオバヤシャブシが植樹されていますが、4月5日には山頂付近(標高約600メートル)でも花粉はほとんど残っていませんでした。今回の写真はこちらで
す。---(4月6日)
- 当測定点における今シーズンのスギ花粉捕集総数は2380個/cm2、ヒノキ科花粉総数は715個/cm2でした。県内測定機関の平均値は、
スギ花粉総数3600個/cm2、ヒノキ科花粉総数1165個/cm2でした。---(5月3日)
山口県内のスギ・ヒノキ科花粉飛散状況
(データ提供元:山口県医師会花粉情報委員会)