1983年 白泉社ララ掲載 (コミックス1巻に収録)
1984年〜1996年 白泉社ララ掲載
白泉社「花とゆめコミックス」全14巻
白泉社文庫 全6巻
2000年〜 白泉社メロディ掲載
白泉社「花とゆめコミックス」全3巻
第1巻「水色の猫」
第2巻「ねこ・またクラブ」
第3巻「路地裏探検隊」
白泉社文庫 全2巻
「海を見ていた犬」第1巻
白泉社レディスコミックス (Silkyスペシャル連載)
離婚して9歳のカイを育てていた、亮子さん。
体調をくずして実家にお世話になる事に・・・。
亮子の母は12歳の時に父と再婚した継母で、
亮子は若い頃強く反発していた。
頑固な猟師の父ともケンカばかりで
本当は、実家には頼りたくは無かった。
だが、本当は、血縁の家族以上の愛で結ばれていた。
亮子も、離婚した夫の前亡妻の子であるカイを
わが子のように育てていた。
あらすじを書いてみると、
”重い”テーマなのですが、
安孫子さんのあたたかい表現で
ハートウォームな感じが漂っています。
おじいちゃんのキャラがいいです!
頑固で不器用なキャラではじまるのですが、
段々、孫と遊びたがる時には、
ギャグっぽいキャラになっていく・・・。
テーマが重い場合、
暗い表現に徹するよりも
こういう手法の方が、
より感動的だったりしませんか?
おじいちゃんは町一番の猟師だったが、
網元の「丸源」が資金にものをいわせた
新興会社「平戸水産」に乗っ取られたため、
いつか網元といっしょに船を出せるようになるまで
自分は平戸水産の猟師にならずに引退していた。
60歳を手前に猟師に復活するお話が感動です。
今は痴呆になった網元とその孫の鈴ちゃんと、
カイを乗せ、現役時代の船「昇竜丸」を沖に出す・・・。
「海をみていた犬」といっても
主人公は犬ではありません。
でも”海蔵”という名の、
自称「海を眺めるのが好きな渋い犬」は
この家族を見守っているやさしいキャラ。
ともだちにウミネコの”ジョー”ってのも出てきます。
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「海を見ていた犬」第2巻
白泉社レディスコミックス (Silkyスペシャル連載)
離婚後、一年が経って、
亮子は、前夫に電話をする事ができた。
カイの誕生日プレゼントのお礼と、…出産祝い。
亮子は体調も改善し、漁協に正式採用された。
カイは、新しい学校で友達も増えていった。
亮子たちは、前向きな気持ちを取り戻していく。
亮子が、新しい恋に臆病なのは、
「カイさえいてくれれば、それでいい」
という理由だけではなかった…。
かつて、父の敵のような存在に見えた
平戸水産の専務、高山喜左ェ門。
学校や地域の行事などで関わる事があり、
意外にも、優しく子供にも人気がある人だった。
亮子と喜左ェ門は、デートを重ねるようになる。
喜左ェ門はプロポーズをするが、
亮子は彼に心魅かれながらも、
ある”理由”からその申し出を断り、
付き合いも最後にしようと言い出すのだが…。
亮子にはカイが、カイには亮子がいて、
そして二人には、実家の家族がいて、
次第に強く前向きになっていった。
2巻では、明るい話題が続くが、
新たな幸せに臆病な亮子さんや、
それに対するカイの心境など、
デリケートな心理描写を経ることで、
よりいっそう、読者をほっとさせてくれる。
本編で心なごませてくれている
犬の”うみぞう”の幼き日のエピソードが見れる
「泣きむしの犬」を巻末に収録。
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白泉社文庫 全1巻
白泉社レディスコミックス全2巻のアイテムを、
1巻にまとめて文庫版としてリニューアル。
花とゆめコミックス13巻
http://www.hakusensha.co.jp/index.shtml
http://www.hakusensha.co.jp/hbstation/