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花とゆめコミックス11巻
小学生の吐夢(トム)は、学校帰りに、
ぽつんと空を見あげるネコをみつけた・・・
その表情に強くひかれてしまうトム。
ある日、そのネコは、トムの気持ちに応えたのか、
トムの家までついてきて、飼ってもらうことに・・・。
(※ 原作では、おとうさんが猫嫌い、
TVではおかあさんが猫アレルギー、
という設定ですが、両者とも、
みかんをこころよくむかえてくれます。
おそらく、兄弟のいない、トムの遊び相手になるだろう・・・
という親心もあったのではないでしょうか?)
そして、トムは、夜中に台所の異変に気づく、
「えっ?ねこが・・・酒盛りをしながら・・・うたってる・・・?」
そうなんです「みかん」と名づけられた、
そのねこは、人間の言葉がしゃべれるのです!
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白泉社文庫6巻
ものがたりは、今の飼い主である
トムの家族とのお話を中心にして、
前の飼い主の”おじいさん”との思いでや、
しゃべれることで化け物あつかいされたことなど
昔のエピソードもからめ進行していきます。
キャラクターとしてのかわいさや、
楽しい日常という明るくなごめる部分と、
思い出のセンチメンタルな部分の対比が魅力です。
アニメ版が、センチメンタルな世界名作劇場
(フランダースの犬や、赤毛のアンなど)
を製作した日本アニメーションというのも
”何かの縁”でしょうか?
そして、忘れてはならないのは、
声優TARAKOさん(まるちゃんで有名)の演技が、
んもおぉおお!!!スンバらしいのです!!
ご本人も原作の大ファンというのも、
その演技の素晴らしさに現れてます!
原作は、”詩的”なタッチと、
かわいらしいタッチの
絶妙な使い分けがされてます。
ぜひ、TVと原作の両方をお楽しみください。
微妙にタッチが違いますが、どちらも”いい作品”です。
原作は、「みかん・絵日記」、
アニメは、「みかん絵日記」・・・。
”みかん”と、”絵日記”の間の”・”の有無の違い。
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陶器製マスコット
アニメ版は、かわいらしいキャラクターや、
情操面などを意識し、子供たちが観ることを
前提とされています。
害になるような表現もありません。
でも子供でないと楽しめない作品でもないのです。
「人間の言葉がしゃべれるネコ」
この設定は「すごい!」・・・で終わらない。
化け物扱いを受け、気味悪がられ、
やがて、しゃべれない”フリ”をするように振る舞い
ノラネコとして転々とすごす、みかん。
子供に、「どうして、しゃべるネコって気味悪いの?」
って聞かれたら、説明に困りそうですね・・・。
人妻(?)のネコ”おふくろさん”に恋する みかん。
トムのおとうさんにあこがれる響子ちゃん。
など、よく見ると、子供向けアニメでは珍しい設定です。
(でも、毒のある表現ではないです。誤解のないように。)
「ネコだって、言いたいことがあるんだ!」
と思って見ると、猫に対しての接し方も変わりますね。
この作品には、ネコに対しての愛がありますよね〜。
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花とゆめコミックス13巻
http://www.hakusensha.co.jp/index.shtml
http://www.hakusensha.co.jp/hbstation/
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