Produced, arranged, written and performed
by The Beatniks
Yukihiro Takahashi :
vocals, keyboards, guitar, drums, percussion
Keiichi Suzuki : vocals, keyboards, guitar, bass
Lyrics anglicised by Peter Barakan
Techinical assistance : Hideki Matsutake
Photography : Sheila Rock
Art Direction : Yukimasa Okumura
1981/12/05 ( LP ) VAP
SIDE A
「出口主義 (Exitentalism)」とは、
「実存主義 (Existentialism)」をなぞらえたもの。
袋小路の文化からの”出口”を探す出口主義者。
当時の日本で流行していた
”クリスタル族” などの文化に不満を感じ、
自分達なりのアバンギャルドな
サウンドをやりたくてビートニクスを結成。
「ビートニクス」のネーミングの由来は、
1950年代のギンズバーグ、ケルアック、
バロウズという三人の作家から始まる
ニューヨークで起こった”ビートニク”という文化から。
ビートニクは、現代のサブカルチャーの源流とも言われている。
このあたりのキーワードに関しては私はあまりなじみがないので、
それぞれネットで検索されるとより詳しく知る事ができます。
特にビートニクに関しては、映画「ビートニク」が近年公開され
DVDもリリースされているので、
ネット上には映画にも関連した情報がたくさん公開されています。
曲タイトルの
「詩人の血」とは、1930年に製作された、
詩人ジャン・コクトー初監督映画。
「ひとで」とは、1928年に製作された、マン・レイが監督した映画。
私は持ってないのですが、1985年には、
「偉人の血」というビートニクスのムックも発売。
ロマン神経症
BGM
カメラ=万年筆
マニア・マニエラ
(TENT盤CD)
1981年は、ユキヒロさんのソロでは、
「ニウロマンティック(ロマン神経症)」、
YMOとして、「BGM」、「テクノデリック」を発表。
YMOは、日本のみならず全世界にブームを起こしていた最中、
本人達はブームの方向性とは異なるマニアックな
「BGM」、「テクノデリック」という、
2枚のアルバムを発表。
結果、ブームを作ったサウンドよりも
ブームを断ち切ったサウンドの方が
後のミュージックシーンにおける進歩に
大きな影響を残すことになる。
一方で慶一さんは、ムーンライダースで、
1980年に「カメラ=万年筆 (CAMERA EGAL STYLO)」を発表。
「アルファビル」、「大人は判ってくれない」など
映画の題名を関した曲名で、ニューウェーブ・サウンドを展開。
次作はベスト盤の「東京一は日本一」
をリリースして、レコード会社を移籍。
1982年には、「マニア・マニエラ」、「青空百景」をリリース。
「マニア・マニエラ」は発売延期、メディア変更などで、
普通に入手できるまで色々あった問題作。(トップにも関連記事)
…というわけで、
これらの活動期にザ・ビートニクスの
ファースト・アルバムは発表されたわけで、
お二人共、サウンド的にかなり変革期かつ、
先進的になっていた時代で、
当時のテクノキッズを熱狂させる内容となるのは当然かも。
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BGM
MANIA MANIERA
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高橋幸宏/ニウロマンティック (Ltd)(Pps)
YMO / BGM
ムーンライダーズ / カメラ=万年筆 (紙ジャケ)
ムーンライダーズ / マニア・マニエラ (+1)
「出口主義」のリリースからしばらくして発売されたシングル。
発売前の邦題は「海を流れる河のように」だったと。
(リリース時には、「洋(うみ)の中の川」)
サウンドの印象は、「出口主義」と「ビートで行こう」
の橋渡しとなるような感じ。
「出口主義」CD化の時に追加収録されましたが、
ちょっと他の曲とは違う肌触りがします。(微妙にですが。)
この1982年ににリリースされたムーンライダーズのシングル
「僕はスーパーフライ」(アルバム「青空百景」収録)は、
ユキヒロさんをモデルに作詞された…とか。
1983年のユキヒロさんのソロ・ツアーには、
慶一さんが、キーボードとして、参加。
この模様は、音声、映像共に記録されている。
バカラックのカヴァー「The April Fools」を
慶一さんの演奏をバックに、ユキヒロさんが歌う。
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高橋幸宏ライブ 1983 ボーイズ ウィル ビー ボーイズ
tIME aND pLACE
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高橋幸宏/ライブ 1983: ボーイズ ウィル ビー ボーイズ
高橋幸宏/Time And Place
1982/08 ( EP ) VAP
1981年のアルバム「出口主義」に
1982年のシングル「River In The Ocean」
を追加してのCD化。
1991年2月21リリースの盤は、黒オビ。税抜2.233円。
1993年10月1日リリースの盤は、白オビ。税抜1.942円。
1994年9月1日には、BILL LASWELL
もリミクサーとして参加した、
リミックス盤「アナザー・ハイ・イグジット」もリリース。
CD盤に付いては、初期のCDのマスタリング
にありがちの硬くて軽い音質。
これに関しては、この時期のCDなら仕方ないとしても、
ジャケット・デザインの変更はなぜ?
アナログ盤では、二人がたたずむ、哀愁あるデザイン。
そのアナログ盤のジャケット裏の
6枚の写真のうちの最初の2枚が
CD版のオモテとウラのデザインになっている。
アート・ディレクションの意味が
変わってくるような気がするんですが…。
このマスタリングとジャケット変更から、
アナログ盤の人気が高い。
これらを改善した再CD化を
みんな望んでるんじゃないかなぁ…。
いずれ、”○○周年記念盤” とかいう形でもいいから、
"完全版"「出口主義」を出してもらいたい♪
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EXITENTIALISM 〜出口主義
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ザ・ビートニクス / 出口主義
1991/02/21 ( CD ) VAP
1981年のアルバム「出口主義」のリミックス・アルバム。
リリースは、1994年。リミクサーは、ビル・ラズウェル、
サムシング・ワンダフル、グラハム・マッシー
エイフェックス・ツイン、フラクタル・フォーム、
アーニー+バート・オブ・リアクト・2・リズム
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アナザー・ハイ・イグジット
1994/09/01 ( CD ) VAP